大阪の食通が愛する〝黄色い〟シュウマイ 薄焼き卵で作った皮は、戦後のひと工夫で誕生

 〝食い倒れ〟の街として知られる大阪はたこ焼きやお好み焼き、串カツは有名だが、食通の大阪人の中には「シュウマイ」の名を挙げる人も多く、まさに南海電鉄・難波駅から東へ歩いてスグの「一芳亭 本店」が名物となっている。

 同店のシュウマイは、市販の一般的な小麦粉で作られた皮で包むのではなく、手製の薄焼き卵で作った皮を一つ一つ丁寧に包んでいる。これは戦後、小麦粉が手に入らず、薄焼き卵を代用したのが始まりで今でもその製法のままなんだとか。

 池波正太郎氏の著書『新しいもの古いもの』では「荒けずりなようでいてデリケートな味。家庭の惣菜のように見えて専門家のみにゆるされた品格が到底、まねのできるものではないことを感じさせる」と紹介されている。大阪人が愛する名物をぜひ一度食してみては。

■一芳亭 本店/大阪市浪速区難波中2-6-22