明浄学院高で「芭蕉忌」 生徒らの等身大の自分を表現した作品献句

句を詠み上げる生徒ら
句を詠み上げる生徒ら

 大阪市阿倍野区の明浄学院高(渡辺雅彦校長)で11月16日、俳人松尾芭蕉の遺徳をしのぶ「芭蕉忌」が開かれた。77回目となる今年も、各学年から選ばれた生徒の作品など51句を芭蕉像に献句し、代表の生徒らが朗詠した。

 同校では和歌や俳句を授業に取り入れており、秋には大阪の地で生涯を閉じた芭蕉の命日(旧暦10月12日)に合わせて芭蕉忌を執り行っている。

 高校生らしい等身大の自分を表現したぬくもりあふれる51の秀作がそろった。渡辺校長は「『不易流行(ふえきりゅうこう)』という言葉があります。 物事には状況に応じて臨機応変に変えるべきもの(流行)と、決して変えてはならないもの(不易)があるという意味です。芭蕉は状況に応じていろんな素晴らしい俳句を詠んでいます。歴史と伝統、文化を守りつつ、明浄学院で新しい文化を学んでください」と激励した。