増える特殊詐欺の被害防げ 守口地域安全市民大会

 子どもと女性の犯罪被害防止、特殊詐欺の被害防止、自動車関連犯罪の被害防止の3つを活動の重点に掲げる「守口地域安全市民大会」が10月19日、大阪府の守口市立図書館(同市大日町2)で開かれた。主催は市特設防犯委員会や守口署などで、全国地域安全運動の一環。

 開会に先駆け、同委員会の高梨憲春会長が「新型コロナの5類移行で久しぶりに制限のない地域安全運動となった。警察や防犯委員会、各種団体で連携しながら、安心して暮らせるまちを実現するため一層貢献していきたい」とあいさつ。

 真鍋学署長は「刑法犯認知件数が増加しており、なかでも高齢者を中心とした特殊詐欺の被害が、過去最高だった昨年の2064件を上回る勢い。警察として犯人の検挙や被害防止はもちろん、自治体や事業者などと連携して取り組んでいきたい」と話した。 

 続いて防犯功労者などへの表彰式が行われ、市防犯委員会の饗庭昌一郎さんが全国防犯協会連合会会長表彰を受賞。市防犯委員会の玉久正成さんらが府警本部長・府防犯協会連合会会長の連名で表彰された。 

防犯功労者などへの表彰式

 大会では府警本部府民安全対策課の生活安全指導班による防犯教室も開かれ、還付金詐欺とサポート詐欺の2つの特殊詐欺についての寸劇を披露。特殊詐欺による府内の被害額は32億円で、守口管内では4400万円に上っていることから、「銀行のATMで還付金は絶対に受け取れない。すぐに電話きって警察に連絡を」と呼びかけた。 

防犯教室で行われた還付金詐欺の寸劇

 このほか大会では、地元守口市の夢・未来大使を務めるラジオDJでタレントのU.K.(楠雄二朗)さんによる「親卒で自分軸を取り戻してハッピーに」をテーマにした講演や、テノール歌手の鹿岡晃紀さんらのミニコンサートも開かれた。

テノール歌手の鹿岡晃紀さんらによるミニコンサート