地域の温かさが伝わる旭区の喫茶店を冊子で紹介。高齢者や子育て世帯の見守り機能も

発行した冊子「旭区の喫茶店に行こう」を紹介する旭区役所まち魅力課の宗光課長

 旭区内の喫茶店(30店舗)を紹介した冊子「旭区の喫茶店に行こう」が今年5月に発行され、区役所や駅、各喫茶店などに配架されている。

 旭区役所まち魅力課長の宗光裕子さんによると、取材・発行のきっかけは東中秀成旭区長の発案から。調べてみると、旭区は大阪市内でも個人経営の喫茶店の割合が多いことがわかった。個人経営の喫茶店は飲食を楽しむことに加え、店主や友人との交友を深める社交の場としての機能を持ち合わせ、〝孤食〟が進む中で地域の高齢者の見守りといった役割を担っている。

 こんな喫茶店文化が今でも深く根付いていることは旭区の魅力の一つであると考え、「より広めたい」との思いで区民から集めた情報をもとに喫茶店を冊子で紹介することにした。

 宗光さんは「高齢者向けに食べやすいメニューを考えたり、中には耳の不自由なお客さんのために手話を習ったという店主も。子育て世代が親子で来店しやすいお店もあり、旭区のあたたかさが伝わって、地域のさらなるにぎわいにつながったらうれしい」と話す。

 問い合わせは旭区役所まち魅力課、電話06(6957)9009へ。