出演のデビュー2年目で人気上昇中の演歌歌手、亜蘭(27)が「KOBE流行歌ライブ」に出演。客席にはペンライトやうちわ片手のファンが詰めかけた。
北海道出身の亜蘭は高校時代に日本クラウンやキングレコードのコンテストで優勝などを勝ち取り卒業を待って上京。シンガーソングライター、大谷明裕に弟子入りし飲食店でアルバイトしながら7年間修業。昨秋「北国最終便」でプロデビューし、イ184㌢の長身で甘いマスク。イメージギャップな低音の魅力で硬派の雰囲気が人気を呼び、今回出した2作目の「冬の涙」はオリコン演歌・歌謡部門週間ランキングで初登場1位に輝いた。

この日の亜蘭は自身のオリジナルだけでなく石原裕次郎や沢田研二など昭和歌謡の名曲も披露。真面目な語り口のトークと実直に握手に応じる客席ラウンドで観客を魅了。出番後も他の出演者のステージをジッと袖で見守る姿が印象的だった。「おかげさまで東京では毎月ライブをさせて頂くようになりました。先輩方とご一緒出来る機会にステージさばきを勉強させて頂けるのはありがたい」と屈託がない。

悲しい出来事もあった。デビュー前からアシスタントを務めていたラジオ番組「松原のぶえの音楽とお茶しましょ」のメインMCだった松原が9月に65歳の若さで急逝したのだ。「ゲストの方々とのやり取りなど横でうかがって勉強になりました。松原先輩は口に出さなくても裏表なく背中で教えて下さるタイプ、まだ信じられません」としんみり。
実力がありながらデビューまで時間が掛かった点について「ボク自身は〝演歌の修業は10年掛かる〟と覚悟していたので7年でデビューはむしろ早く感じた。それでも今回の『冬の涙』は歌謡バラードなのに大谷先生に曲を頂いて勝手に演歌にして歌ってしまう。先生には〝もっと感情を入れずに素直に歌いなさい〟と教えて頂き、レコーディングにはデビュー曲の2倍の時間が掛かりました。デビュー曲が4位止まりだったのに今回1位を頂けたのは先生のご指導のおかげ」と謙虚。

終了後はCD即売会場で自身が手売り。2ショット撮影会でもファンと言葉を交わし握手する丁寧な態度で予定時間を大幅に超過。最後まで初々しさを失わない対応だった。

(畑山 博史)
