タグつかみ熱戦!北幼稚園でタグラグビー 独自ルールで「空間認知能力」を育成

 寝屋川市北幼稚園で10月11日、創立70周年記念運動会の一環としてタグラグビーの試合が行われた。入場時には、ラグビーニュージーランド代表をまねた両チームの園児が考えた〝ハカ〟を披露し、試合開始。試合中は「走れー!」「行けー!」と保護者の声援が響き渡り、園児らはボールを持って走り、パスをつなぎ、タグを取り合う熱戦を繰り広げた。白熱の一戦は5対5の引き分けで幕を閉じた。
 タグラグビーは、危険なタックルの代わりに腰に付けた2本のひらひらしたタグを取る競技。ボールを持って自由にコートを駆け、相手ゴールを目指す。同園では、通常は反則となる前方パスも認めるなど、柔軟なルールで楽しめるよう工夫している。
 きっかけは、ビーチラグビー経験者の九條桂子園長が、「空間認知能力を育てたい」との思いで導入した。タグを取られた後の動作やパス判断など、多様な動きを同時に考える必要があり、知力と体力の双方を育む教育効果が期待される。
 園児たちは年少組から練習を重ね、年長組になって試合に臨む。近隣の摂南大学ラグビー部コーチによる指導も受け、地域との連携も深めている。

タグを取られないようボールを抱えて走る園児
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