大阪市に隣接し、都心へも好アクセスな「門真市」。昔ながらの下町らしさを残しつつ、最近では大型商業施設のオープンや駅周辺開発が盛んで、これから街が新しいフェーズに入ろうとしている。本特集では数回にわたって、門真の現状を振り返りながら魅力を再認識しようと思う。今回は、「門真の暮らしやすさ」を深堀りするべく、門真で生まれ育ち、現在も門真市内で子育て中、門真市子育て支援親善大使でタレントの川﨑美千江さん(愛称:ミッチー)に、門真での暮らしぶりや、門真の好きなところについて語ってもらった。

●地元では門真市子育て支援親善大使として活躍中ですが、どんなことをしているか教えてください。
「なかよし広場」※で年に1度「子育てトーク」をさせてもらったり、「ふるさと門真まつり」など地域イベントの司会をしたりしています。
最近は「読み聞かせ会」にも参加しています。私は月に1回ほど読み手として取り組んでいるんですが、その時間が最近の私にとって癒やしですね。私が関わることで、地元の子どもたちに夢の選択肢を広げてもらえたらと思っています。
たまに、「子育て親善大使の子育て日記」で、失敗も含めたありのままの子育て生活を発信しています。「ほんまにこの街で一緒に子育てしてるんや」ということを地元の方に実感してもらえたらうれしいです。
※なかよし広場:乳幼児(主に0歳~3歳)とその保護者が、気軽に集まって交流できる広場。門真市民プラザ内に設置。
●どうして門真で子育てを?
元々門真市出身で、結婚してから、夫の職場の都合で一度は兵庫県の尼崎に引っ越しました。妊娠を機に実家のある門真に戻ってきました。私も夫も不規則な仕事をしているので、子育てするには実家の力を頼る必要がありました。今でも地元のいろんな人に助けてもらいながら子育てができています。

●ミッチーさんが思う、門真の「ええとこ」を教えてください。
何よりもまず、「人情が厚い」ところですね。ご近所さんや商店の方々、地元のいろんな人みんなで子どもを見守ってくれるので安心。「ガラ悪いんちゃう?」と聞かれることもありますが、あまり感じたことがないんですよ。横のつながりが強くてみんな知り合い同士みたいで、すぐ噂が流れるから、逆に悪いことできないですよ(笑)。みんなでこの街の子どもを育てようとしている雰囲気がいいですね。そんな環境だからか、子どもがみんな人懐っこい!いろんな人と関わるので、「コミュニケーション能力」や「気遣い力」のような「人間力」が自然と培われている気がします。
●門真の便利なところは?
交通アクセスがいいのがすごく助かります。番組に出演するために早朝から車でスタジオに向かう時も、高速がすぐ近くにあるから全く問題なし。20分あれば着くんちゃうかな? 大阪モノレールで伊丹空港までも行きやすいから、出張や家族旅行も余計な疲れを感じずに行くことができます。
京阪電車や長堀鶴見緑地線でキタ・ミナミどちらの方面へも30分かからないので、不便だなぁと思ったことがないです。さらに大阪モノレールが延伸して南側のアクセスがよくなることでもっと便利になるし、子どもの進路の選択肢も広がってうれしいですね。
●門真での過ごし方を教えてください。
基本はママチャリであちこち爆走しています!休みの日も門真、ずっと門真にいます!「門真には何でもあるな~」と感じます。お気に入りの地元のお店は、小さい頃から通っている天ぷら屋の「一藤」や、衣装でも使うハンドメードのアクセサリーショップ「merry mom.(メリーマム)」とか。どうせお金を使うのであれば、大好きな門真に還元したいんです。
普段の買い物は近くの「イズ」(イズミヤ門真店を「イズ」という愛称で呼んでいる)。最近だと「ららぽーと門真」もできました。友達が働いているので会いに行くのを兼ねてよく行きます。ちょうどこのインタビューの後に行こかな~と思ってました(笑)
あと実は門真って100均が多いんです。なので「100均ハシゴ」もよくします!(笑)
最近は街の開発が進んで街並みも変化してきました。馴染みの景色が変わることに少し寂しいと思うこともありますが、それ以上に街がキレイになっていって、若い人が増えていくのはいいことですね。
●都心に住むよりも「門真」を選び続ける理由は?
テレビの仕事をしていて、都心と行き来しているので「華やかな暮らし」も見ているけれど、やっぱり私は〝ふつうの幸せ〟が大事かな。フラっとパジャマで近所の銭湯へ家族と行って近所のママ友とすれ違ってあいさつする、とか、自治会館を借りて「ママ友会」をする、みたいな、〝肩ひじ張らない生活〟に幸せを感じるんです。やっぱり子どもと過ごす平穏な日々があるからこそ、私自身強くなれるし、仕事も励める気がします。
仕事を目一杯頑張りながら、子どもと過ごす
〝ふつうの日〟も全力で大事にしたい。それが実現できるのは、門真だからこそだと思います。
門真の子育て施策
こども医療費助成制度
0歳から18歳になった日以降の最初の3月31日を迎えるまでの期間、子どもの医療費や薬代を助成する制度がある。1ヶ月あたり1日500円を上限とし、2日目までは一部自己負担で、3日目からは自己負担が発生しない(同じ病院・科に限る)。同じ病院であれば、医療費の1ヶ月の自己最高負担額は1,000円。異なる病院や科で診療を受けても、1ヶ月の自己負担額は最高2,500円まで。
小中学校の給食無償化
門真市では学校給食が無償で提供される。「安全でおいしい手作り給食・環境にやさしい給食・地域に根差した給食」を目標に、1956(昭和31)年から小中学校一貫した完全給食を実施。
保育コンシェルジュ窓口
保育所・認定こども園の違いや入園申請、空き状況、預け先の相談にワンストップで対応。
産後ケア事業
産後まもないお母さんと赤ちゃんの心身のケアや育児サポートの実施。宿泊型は1泊あたり4,000円、生後4ヶ月までの赤ちゃんとその母親が対象。デイサービス型は1日あたり1,000円、生後4ヶ月までの赤ちゃんとその母親が対象。訪問型は1回約90分1,000円。※1歳までの赤ちゃんとその母親が対象。
かどまファミリー・サポート・センター
育児の援助を受けたい人と援助ができる人が会員となって行う有償ボランティア制度。保育所などの送迎や、冠婚葬祭・仕事などで子育てを手助けてほしい時に依頼ができる。生後 3 か月から小学校6年生までの子どもが対象。
【プロフィル】
門真市出身・在住で現在2児の母。ABCテレビ「おはよう朝日です」のリポーターオーディションに合格し、2001年4月デビュー。現在も「おはよう朝日です」月曜コメンテーター&リポーターを務める他、多方面で活躍。空手家でもあり、空手道3段保持、日本スポーツマスターズに2022年から4年連続大阪代表にも選出されている。2014年から門真市子育て支援親善大使も務める。

