対象は小学4~6年生、応募は11月末まで

児童の学習支援を目的とする公益財団法人「福盛財団」(大阪市北区)は、学習塾への通塾を希望する児童を対象にした奨学金の募集を始めた。応募の締め切りは2025年11月末(必着)。
同財団は、児童や青少年の健全な育成を目的に、教育に関する助成を通じて将来多様な分野で活躍できる人材を育成し、社会の発展に寄与することを目指している。今回の奨学金は、経済的理由で学習機会の制約を受ける子どもたちを支える取り組みの一環。
対象は、2026年4月時点で小学4~6年生となる児童で、学習塾への通塾を希望することが条件。加えて、同一生計家族全員の年間所得合計が750万円以下であることが必要となる。支給額は年間10万円で、塾の指定はない。募集人数は30人程度を予定している。
奨学金は返還不要で、他の奨学金を受けている場合も併用が可能。過年度の奨学生による再応募も受け付ける。応募書類は福盛財団の公式ホームページ(https://fukumori.or.jp/)からダウンロードでき、書類審査のうえ受給者が決定される。
代表理事の福盛訓之氏は「学ぶ意欲のある子どもたちが、家庭の経済状況に左右されずに学べる環境づくりを進めていきたい」と話す。
福盛氏は1973年大阪市生まれ。大学在学中に起業し、1996年に新教育総合研究会を設立して代表取締役に就任。これまでに紺綬褒章や稲盛経営者賞などを受賞している。2024年7月に一般財団法人福盛財団を設立し、2025年5月に公益財団法人として認定された。