結成16年以上の漫才コンビが対象の「THE SECOND」歴代王者3組による初ライブ「漫才匠(しょう)」が10月27日に大阪・なんばグランド花月、12月1日には東京・ルミネtheよしもとで行われる事になり、大阪吉本出身の全6人が会見し意気込みを語った。

全員40代も、それぞれのコンビ結成は偶然にも受賞順に2023年優勝「ギャロップ」(2003年12月)▽24年優勝「ガクテンソク」(05年9月)▽25年優勝「ツートライブ」(08年5月)と微妙な差がある。
コンビ結成15年以内の若手漫才コンビNo.1を決める「M-1グランプリ」は審査員が演者ごとに採点する方式で直近5年間は東京の漫才コンビが受賞しているのに対し、23年から始まった「THE SECOND」は1対1の対戦で会場観客が投票で優劣を決する方式で、開始以来大阪勢が全勝している。

プロの採点より客受けに強い大阪のお笑い体質について、口々に「大阪のコンビは10年目まで限定で各テレビ局が新人コンテストを実施。まずそれを目指して皆で頑張る。さらに若手でも出演できる劇場数が圧倒的に多く、目の前で先輩や師匠方の話芸を直接見て学べるのが強み」と分析。
「ギャロップ」と「ガクテンソク」は若手時代に在阪テレビ局の漫才新人賞を得ているが「ツートライブ」は今回が初受賞。周平魂は「取りあえず〝漫才で食べて行けるかな?〟と初めて思えた。我々の歳になると良いことも悪いこともずっとは続かないのが判ってくるから、有頂天になったり落ち込んだりしない」と落ち着いた受け答え。

3組が一緒にライブをすることに付いて初代王者の毛利は「この3組で全国ツアーが出来ればいいな。これから毎年優勝者が増えて行くのだから参加コンビも増やして各地を回りたい」と笑顔に。相方の林は「若い時から一緒にやってきた仲なのでライバル心はない。だから負けたくない、というより自分たちがスベりたくない」と自信の受け答え。

公演内容について「全体で1時間半なので、各コンビでネタ2本ずつとちょこっとトーク」を予定していると言う。
(畑山博史)