大阪ミナミが小説の舞台に 朱野帰子さん新作「なんばウォーク、一周まわって」登場

第1話表紙

 Osaka Metro御堂筋線なんば駅を中心に広がる大阪ミナミの地下街「なんばウォーク」で、オリジナル短編小説「なんばウォーク、一周まわって」(全4話)の無料配布が始まった。堺筋線日本橋駅からJR難波駅まで東西約715㍍を結ぶ同施設の4つの広場で、11月18日まで配布される。なくなり次第終了。

 「なんばウォーク」は、アパレルや飲食、食料品店など多彩な店舗が集まる商業施設で、季節ごとに様々なイベントが開催されている。今回の企画は「読書の秋」と「食欲の秋」をテーマにした特別イベントで、文学とグルメを同時に楽しめる内容となっている。

 小説は、テレビドラマ化された「対岸の家事」や「わたし、定時で帰ります。」などで知られる人気作家・朱野帰子(あけのかえるこ)さんの書き下ろし作品。物語は、東京で管理職として働く女性が夫の転勤を機に大阪を訪れ、万博やなんばウォークでの出来事を通して家族の絆を見つめ直すというストーリー。

作家・朱野帰子さん

 作中には「お立ち呑み処 赤垣屋」「会津屋」「すし酒場さしす」「ディッパーダン」「まるしげ」など、なんばウォーク内の実在店舗が登場。読後に登場店を巡る楽しみも提案している。

第1話に登場する赤垣屋ソース
第4話に登場する「すし酒場さしす」のとろ鉄火巻き

 配布場所は、第1話=ニュースパーク、第2話=フォレストパーク、第3話=クジラパーク、第4話=アートパーク。各話A6判・20ページで、1話につき5,000部、全2万部を用意。さらに、期間中は施設の全店舗に掲示されている二次元コードからデジタル版も閲覧できる。

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