
桃山学院大学ビジネスデザイン学部(阿倍野区)の学生が9月2日、地元大阪の中小企業に対し、企業が抱える課題解決のプレゼンテーションを実施した。本取り組みは大阪シティ信用金庫のインターンシップ研修の一環。学生らは約1カ月の間に対象企業へのヒアリングや検討、ブラッシュアップを重ね、最終日に提案を発表した。
このうち、日本福祉サービス(大阪市北区)に対しては、新卒採用力を高めるための具体策を提案。学生らは、交流イベントでの協賛参加や授業へのクライアント参画、説明会での女性社員登壇など、就活を控える当事者ならではの視点で課題解決策を示した。
発表を受けた同社の介護事業本部責任者・江尻敦史部長は「具体的な案で実行可能性が高く参考になった。採用施策は常にコストと成果のバランスを見極める必要があるので、数値的な裏付けが加わればさらに説得力が増す」と評価した。
一方、発表した学生の一人、2回生の三宅修平さん(20)は「福祉業界には〝しんどい〟〝ブラック〟といったマイナスの印象があったが、ヒアリングを重ね、同社の〝福祉業界をもっと良くしたい〟という熱い思いや改善への取り組みを知って大きく印象が変わった。今後就職も視野に入れて考えている」と率直に語った。
