インバウンドの拡大狙う戦略拠点に Trip.comが大阪駅前に新オフィス

左からBoon Sian Chai氏、高田智之氏

 今年の夏旅にも大活躍のオンライン旅行代理店(OTA)のひとつ「Trip.com」が8月1日、大阪支社を移転した。7日には内覧会(オフィシャルツアー)が行われ、記者も参加。同社を代表するメンバーに面会し、新オフィスの特徴や今後の展望などを取材した。 (西村由起子)

新たな拠点から「旅」も「街」も盛り上げたい

 OTAといえば、国内なら「Yahoo!トラベル」「じゃらんnet」「楽天トラベル」、外資系なら「booking.com」「Expedia Japan」「agoda」などの名が挙がる。「Trip.
com」は後者のひとつで、グローバルオンライン旅行サービスプロバイダーとして世界中の旅行者から注目を集めている。そんな同社が大阪支社の移転先に選んだのは、今なお開発が続き、さらなる発展と拡大が期待される大阪の玄関口にある「グラングリーン大阪」だ。
 オフィスツアー当日、ネオンサインロゴに手招かれエントランスを通過すると、大型ビジョンのある「コミュニケーションエリア(ラウンジ)」へとつながり、テレビでおなじみの同社CMが映し出されていた。その空間を取り囲むように社員が思い思いに過ごせるフリースペースや休憩カウンターなどの「リラクゼーションスポット」が点在する。パークタワー7階の一角を占める好立地ゆえ、随所に設けられた窓からは都心部に突如出現した水と緑のオアシスが見下ろすことができ、マッサージチェアに体を投げ出し休息を取ることも可能となっている。実に快適で、機能的な新オフィスである。
 同社でPRマネージャーを務める大塩久美子氏によると「オフィス移転に伴い、より柔軟かつ快適なオフィス環境の実現を目的としながら、社員がそれぞれ創造的に働ける空間づくりを目指した」とのこと。その言葉どおり、仕事も休息もバランスよく、スムーズにシフトできる実に機能的なレイアウトで、自由な発想と闊達なコミュニケーションを可能にする「理にかなった空間デザイン」が創造されている。同社が掲げる「グローバルかつ柔軟な働き方」という価値観にもマッチしており、これまで以上に多彩な旅のあり方をふまえて、十人十色の旅客が満足する選択肢が生み出されていくだろう。
 そんなうれしい期待と予感に満ちた「新しい門出」に際して、オフィスツアーの最後に一言、同社の舵を切る2人からも感想を聞く機会が持てた。
 世界中の都市やインバウンド市場に詳しいTrip.com Groupマネージングディレクター兼国際市場担当バイスプレジデント・Boon Sian Chai(ブーン・シアン・チャイ)氏は大阪について「東京に匹敵するインバウンドマーケットであり、京都・奈良といった古都に負けない観光資源を有する街として、かねてより魅力を感じている。とりわけ新オフィスが位置する一帯は大阪の玄関口として開発が進められ、今後も発展し続けるエリアであり、成長を止めない姿勢が当社の成長とも合い通ずるものがある」と考察。
 高田智之社長は移転について「関西の新たなランドマークである『グラングリーン大阪』は、世界中から旅行者もビジネスパーソンも集まる好立地。今回の移転を契機に、お客様やパートナー企業との連携が深めやすくなる」と喜びをにじませながら「これまで以上に努力を惜しまず、大阪の『街』を活況へと導くお手伝いをしていきたい」と意欲を見せた。

オフィス奥からエントランス方面を撮影。正面がコミュニケーションエリア
新オフィスを案内してくれたグローバルPR部PRマネージャーの大塩さん。