
学校法人常翔学園が設置運営する5学校は19日、大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンリボーンステージで「大学の智がとびらを開く-未来社会の可能性-」をテーマに研究や部活動の成果、魅力を発信した。

イベントでは大阪工業大、摂南大、広島国際大が生命工学やロボット工学、食品栄養、住環境、健康スポーツなど、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に則した研究成果を披露。当日は気温35度を超える猛暑日となったが、人気のブースでは行列ができるほど多くの人が訪れた。学生や教員らはブースに立ち寄った来場者に熱心に説明し体験などを通じて、興味を沸かせた。
摂南大学と枚方市、すもも農園の共同で開発した「すももちゃんサイダー」の販売を担当した海老原寿志さんは「海外の人に英語で接客するなど、万博ならではの体験ができて楽しい」と笑顔。ほかにも参加した学生は「子どもから大人まで幅広い人と対話することで、新しい発見があった」「貴重な体験ができてモチベーションが高まった」と成果を実感していた。


イベント会場のステージでは、常翔啓光学園中高と常翔学園高の吹奏楽部が出演し、来場者に迫力ある演奏を届けた。さらに、災害現場を想定した救助ロボットの実演も行われ、生徒たちの技術と挑戦に大きな注目が集まった。
ブースでは、腎臓病患者向けに開発された低カリウムメロンの紹介をはじめ、快眠アドバイスや肌年齢・肌健康チェック、3Dプリンタを活用した福祉機器など、幅広い分野から延べ25種類の研究成果が並んだ。訪れた人々は体験を通じて学びを深め、学生や教員と熱心に交流する姿が見られた。
