急変に備える専門性と予防医療 高齢化社会に寄り添う診療体制

大阪・あべのハルカス近鉄百貨店の正面に7月1日、都市型医療ビル「あべのウェルビーイングテラス」がオープン。同ビル3階に開院した「あいだ内科・循環器内科クリニック」で院長を務める相田健次医師は研修終了後、急性期病院で9年間、循環器内科医として昼夜なく勤務。迅速な判断と高度な医療技術が求められる現場で培った経験を生かし、地域に質の高い医療を提供することを目標としており「重篤な病気を未然に防ぐ予防医療や生活習慣病の早期発見、継続治療に尽力したい」と語る。

循環器内科といえば先日、日本循環器学会が「このままでは質の高い医療を維持できない」と発表するほど、担い手不足が深刻となっている。「昼夜なく」と先述したとおり、疾患の特性として患者の状態が急変しやすく、勤務医は寝食を忘れて急対応に追われる日々が常態化。その負担の大きさから、「他の診療領域に比べて希望する医師が少ない」と相田医師。
同院が所在する阿倍野区に限らず、住民の超高齢化が避けられない昨今、加齢を引き金として発症する循環器疾患は少なくない。そんな折下、循環器内科の専門医認定も受けている相田医師の存在は地域住民にとって心強いものになるだろう。かかりつけ医として「発病」の際だけでなく「未病」の相談や予防、健康診断などで頼りにしてはいかがだろうか。(西村由起子)

■あいだ内科・循環器内科クリニック/大阪市阿倍野区阿倍野筋1―2−11 あべのウェルビーイングテラス3階/電話06(6627)3737
https://www.aida-naika-cl.com