
ウェスティンホテル大阪で「関西フェア」開催
ウェスティンホテル大阪(大阪市北区)の日本料理「はなの」は、4月25日から6月30日まで「関西フェア」を開催する。万博に向けて各地の食文化と伝統を発信する「食を旅するシリーズ」を展開しており、今回の関西フェアは第3弾となる。
料理部責任者の松永拓也氏はフェアの目的を、「大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山の2府4県を対象に、各地域の郷土料理や地元食材を生かし、日本の地域文化をより深く体感してもらいたい」と話す。特に、訪日外国人の利用が8割を超える現状をふまえ、海外からの来訪者にとって日本の多様な文化に触れる入り口となる企画にしたという。

フェアではまず、三大和牛の一つである近江牛と、淡路牛の中でも希少性の高い「淡路ビーフ」を同時に味わえる食べ比べメニューを提供。さらに、鱧(ハモ)や鰹(カツオ)など旬の魚介を使って、関西の食材の魅力をさまざまな調理法で引き出す。
また、ヴィーガン特別会席も登場する。自家製の西京味噌と昆布だしを利かせた煮物椀をはじめ、豆や野菜を中心に構成したメニューなど、食の多様化にも対応。別々のコースを同じテーブルで注文できるため、食の志向が異なるグループでも一緒に会席が楽しめる。
注目の週末限定企画「居酒屋はなの」は、店内がカジュアルな居酒屋スタイルに様変わりし、約30種類の料理が食べ放題で提供される。開催は5・6月の金・土・日のみ、計9日間限定で行われる予定で、毎回満席が予想される人気企画。
関西で親しまれているタコやジャガイモ、むすびしらたき、牛すじなどを使ったおでんを提供。料理長の金井紀明さんは「おでんは最初に食べすぎて、あとから後悔する人も多い。いろいろ楽しみたい人は、注文のタイミングに気をつけてくださいね」と、笑顔を交えて話す。
日本酒は、滋賀の無農薬酒「七本槍」や、兵庫の春酒「播州一献Spring Shine」など、関西を代表する銘柄を料理に合わせて厳選した。中には、居酒屋スタイルのイベント時のみ提供される限定酒として、G20サミットの乾杯酒にも選ばれた「秋鹿」も含まれており、松永さんが「変態レベルで選び抜いた」と語るほどのこだわりを見せる。
さらにフェア期間中は、近畿経済産業局の協力で「関西12地域ブランド」の工芸品展示も実施されるほか、老舗和菓子店「十勝あんこのサザエ」とのコラボによる「和アフタヌーンティー」を5月28日と6月7日に開催。茶室での茶道体験と共に、和菓子とセイボリーが提供される特別なひとときとなる。関西の〝うまいもん〟と文化を五感で楽しめる本フェアは、地元の人々にとっても再発見の機会となりそうだ。

■ウェスティンホテル大阪/大阪市北区大淀中1-1-20/電話06(6440)1060