政府は10月29日、2025年3月に運転免許証とマイナンバーカードを一体化した「マイナ免許証」を導入すると閣議決定した。申請は任意で、現行の運転免許証を保持し続けることも可能だ。新規取得や更新の手数料は、マイナ免許証が現行よりも安く設定され、例えば更新時の手数料は2500円から2100円に引き下げられる。
背景には、各種手続きの簡素化やデジタル化促進の狙いがある。住所変更も自治体での手続きのみで完了し、免許の更新講習はオンラインでの受講が可能となる。
一方でマイナ免許証の紛失による長期運転不可のリスクや、マイナンバーを巡る情報漏洩の懸念がある。
政府は利便性向上を強調するが、従来の免許証に比べると取り扱いに慎重を要する側面もあり、導入後の運用面での課題が指摘される。