2023年6月から始まった大阪・関西万博の大屋根リング、木造建築部分の工事が8月21日に完了し、リングとして1周2㌔メートルがつながった。
同リングは、会場デザインプロデューサーで建築家の藤本壮介氏が構想。引き続き、開幕にむけて、エレベーターやエスカレーターの設置、屋上緑化などの工事を進める。
万博会場のシンボルである同リングは、日本の神社仏閣などの建築に使用されてきた伝統的な貫(ぬき)接合に、現代の工法を加えて建築しており、会場の主動線として円滑な交通空間であると同時に、雨風、日差しを遮る滞留空間として利用される。
また、高さ12メートルの同リングの屋上からは会場全体を様々な場所から見渡すことができ、リングの外に目を向ければ、瀬戸内海や大阪の街並みが眺望できる。