いよいよ動き出す大阪〝ヒガシ〟 注目の11施設を紹介

 うめきた2期、大阪・関西万博、国内初の統合型リゾート施設(IR)と大阪では巨大開発が目白押し。大阪の中心となるキタ・ミナミ、そして西側のベイエリアも盛り上がりを見せる中、「ヒガシ」がいよいよ動き出そうとしている。

高級ホテル「カペラ」

NTT西日本跡地 2025年春

 大阪城公園近くに位置したNTT西日本本社の移転に伴い、跡地に高級ホテルや広場を整備する。ホテルは地上20階建てで、客室は約220室。高層階には大阪城をはじめ、近隣の難波宮跡を一望できるレストランを整備する。国際会議に利用できる多目的ホールも設ける。ホテルはシンガポールの「カペラ」。

完成予想図

森之宮にメインキャンパス

大阪公立大 2025年

 大阪府立大と大阪市立大を統合し、2022年4月に誕生した新大学「大阪公立大」。2025年度には大阪城東側の森之宮地区にメインキャンパスを設置する。敷地面積は約1万9300平方㍍で、整備事業費は約425億円。新校舎は13階建て、高さ約60㍍。

完成予想図

夢洲へ高速道路

淀川左岸線整備 2027年〜32年

 新大阪駅近くから大阪・関西万博会場の人工島・夢洲へつながる高速道路網の一部で、2027年3月完成予定。2025年の万博期間中はシャトルバスの専用道として先行利用する計画。また、淀川左岸線の延伸部は、第2京阪道路と近畿自動車道が交わる門真市の門真ジャンクションまで延び、2032年度完成を目指している。

2027年3月完成予定の淀川左岸線整備

イオンタウン開業

守口市役所跡地

 守口市旧本庁舎跡地の複合開発「LinkCity Moriguchi」の商業棟「イオンタウン守口」が2023年12月にオープンした。スーパーやグルメ、クリニックなどの専門店がそろう。

2023年12月撮影

コストコ進出

パナソニック工場跡地

 門真市のパナソニック工場跡地の大規模開発。「ららぽーと」と「三井アウトレットパーク」の2業態複合型商業施設や会員制スーパー「コストコ」が開業した。

2023年8月撮影

芝生広場やレストラン、カフェが誕生

難波宮跡 2025年春

 「難波宮跡」の一部と「難波宮跡公園(北部ブロック)」を難波宮跡公園「みんなのにわ」プロジェクトによって整備する。新たに後期内裏正殿などの遺構表示を施す芝生広場や、レストラン、カフェなど4つの飲食店が誕生する。

北部・南部ブロック全体イメージパース(NTT都市開発提供)

森之宮に新駅建設

大阪メトロ中央線 2028年春

 大阪メトロは、大阪城の東側にある森之宮検車場内に中央線の新駅を設置する構想を発表した。駅舎は大部分をガラス張りにした球体状のユニークなデザイン。2025年に開設する大阪公立大の新キャンパスにも近く、大学と駅をつなぐデッキも設置する予定。

「森之宮新駅」のイメージ(大阪メトロ提供)

JRに初めて接続

大阪モノレールが延伸 2029年

 大阪モノレールが「門真市」駅から「(仮称)瓜生堂」駅まで延伸し、4駅が新設、新たに4路線と接続する。「(仮称)鴻池新田」駅はJRと乗り換えができる初めての駅となる予定で、JR学研都市線沿線から大阪空港へのアクセスが飛躍的に向上する。

門真市駅から南に延伸する計画が進む大阪モノレール

京橋再開発

FULALIKYOBASHI

 「イオン京橋店」跡地に再開発までの暫定利用で、イベント広場やフードホールなどを設けた屋外施設がオープン。スポーツやエンターテインメントの観戦・観覧の他、飲食屋台やキッチンカーもあり、人工芝でくつろぎながら飲食できるのも楽しい。

FULALIKYOBASHI完成予想パース

日経新聞跡にヒルトン

大手前1丁目プロジェクト 2024年春

 日本経済新聞社大阪本社跡地で進む複合施設建設計画。日本経済新聞社グループのテレビ大阪をはじめ、米ホテル大手ヒルトンが運営する「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」が入る。

ダブルツリーbyヒルトン大阪城

住道駅前に大規模分譲マンション

大東サンメイツ1番館跡地 2026年

 JR「住道」駅前で40年以上にわたり、大東市民や沿線住民に親しまれた商業ビル「大東サンメイツ1番館」の跡地に京阪電鉄不動産らが総戸数286戸の大規模分譲マンションを建設する。

外観予想図