性格反対の役柄演じる カンテレ連続ドラマ「社内処刑人」出演の中村ゆりかと生駒里奈

サスペンス作品らしく硬い表情を作ってカメラに収まる中村(右)と生駒

 女優中村ゆりか(27)と元「乃木坂46」の女優生駒里奈(28)がダブル主演するサスペンスタッチの正統派復讐(ふくしゅう)劇のカンテレ連続ドラマ「社内処刑人~彼女は敵を消していく~」(毎週木曜深夜0時25分)が4月18日深夜から始まった。

 全10話で関西ローカル放送だが、DMM TVで独占ネット配信。スタートに合わせ大阪市内の同局で2人の取材会が行われた。

 不動産会社に働く、派遣社員の浅見ほのか(生駒)は地味で内向的な性格で次々と社内ハラスメントを受けて悩む。そこへ入社してきた深瀬のぞみ(中村)は、同じ派遣社員ながら仕事がバリバリできるタイプですぐに社内で一目置かれる存在に。

 しかし、のぞみの入社と同時に社内ではパワハラを粛清するような怪事件が次々。やがて共感し合う2人。ほのかは事件の真相を追おうとするが次第に深く関わっていくことになり…。

 今風のテーマで先が読めない展開は、世の中のさまざまな女性たちの生きざまに問題提起する社会派コミック誌「ストーリーな女たち ブラック」で連載中の同名コミック(原作・タナカトモ/漫画・つかさき有)が原作。

初共演で意気投合しドラマ「社内処刑人」について話す中村(右)と生駒

 中村と生駒は初共演で、台本読み合わせの際に一緒に帰京し「短時間でぎゅっと仲良くなれた」とすぐに意気投合。実は生駒の方が年上で思い立ったらすぐに言動に表しアピールするタイプで、耐えるほのか役とは正反対。

 一方の中村も〝謎の美女〟というキャラクターに「もう撮影終わっているけど詳しくお話しできないんです。なかなかすべてをあらわにしない役柄なので回が進むごとに少しずつ」と話し、自身との共通点を問われると2人は「ないなぁ」と大笑い。

撮影現場のエピソードを思い出しながら笑顔で語り合う中村(右)と生駒

 生駒は「アラサーになって悩む事が減り考え方が変わってきた。母が〝おばさんになった方が人生楽しいよ〟って言うんで、早く30歳になりたい」とほほえみながら本音。

 一方の中村は「ドロドロとした復讐(ふくしゅう)劇なのか、スカッとした展開なのか、を演出の方々と話し合って演じて行きました」と逆に慎重さを垣間見せた。

ドラマのタイトルパネルを持ってカメラに収まる中村(右)と生駒

 テーマにもなっている〝悪女〟像については、撮影現場に2人が好物の「エッグタルト」が差し入れられた際のエピソードを披露。

 中村は「普通ならすぐには取りに行かないでちょっと待つけれど…、私たちはアナウンスがかかると途中でもバッパッと…」と。

 生駒は「まるで風の様に取りに…。スタッフから〝バーゲン会場のおばちゃんみたい〟って言われた。1つといわず2個いただいた」と言い、中村は「その後ろで私は何食わぬ顔で追い付いて、2番目に取りました」とちょっと意味取り違い気味の珍回答。

 (畑山博史)