「えくぼ、八重歯、リーゼント」がチャームポイントのイケメン演歌歌手、北川大介(53)が春到来に合わせた新曲は「人生花結び」と「千日紅(せんにちこう)の愛」の花にちなむ2曲。
昨春デビュー25周年記念曲で出した「家族」と同じく、作曲は伝説のヒットメーカー叶弦大(85)、作詞も同じ高畠じゅん子で亡き師匠中川博之の妻とのコンビ。北川のファン組織「大ちゃん倶楽部」では、春夏に咲く花の種販売企画もスタート。「コロナ禍が明けた5年ぶりの本格的な春の訪れ。草花の美しさを歌と実地園芸の両方から皆で楽しんで」と張り切っている。
北川は高校時代野球部、専修大ではゴルフ部に所属し今も日本プロゴルフ協会インストラクターを務めるスポーツマン。ゴルフ練習を欠かさず、健康的に日焼けした顔色はそのたまもの。「中川先生に歌の世界へスカウトして頂き最初の10年は無我夢中。25年の昨年まで自分の色を求め頑張ってきた。30周年を目指し、次は後輩と共にさまざまな歌のイベントに挑戦をしてみたい」と常に前向き。
山内惠介の師匠・水森英夫のラジオ番組に呼ばれ「人生花結び」を歌った時、聞いていた水森がポツリと「叶先生は天才だな…」。北川はその意味を「この曲は一般の方でも比較的歌いやすい旋律。水森先生は叶先生の音遣いに感じるところがあって同じ作曲家としておっしゃったのだと思う。歌わせて頂く僕の責任は重大」と分析。「でも聞いていると、昭和歌謡の雰囲気でどこか懐かしい。一般の方はカラオケでも歌いやすいと思う」と手応えを感じている。
花の種販売は、種苗店と提携し発芽確認した花のタネ1袋1000円を申込者に負担してもらい送付。それぞれ咲いた花を写真に撮って送ると北川が自身のインスタで紹介する仕組み。「春から夏にかけ、さまざまな花が咲く時期。日本中をたくさんの花で明るくしたい」と夢を広げる。
今後の目標について「演歌・歌謡曲と言えば古いイメージだけど実は違う。演歌・歌謡曲を聴いて歌ってプロになった男女の若い歌手がどんどんデビューしている。ファンも若者は着実に増えている感触はあるが、イベントやキャンペーンが平日昼間に多いから、なかなか見に来られないだけ。若者向けのイベントをどんどん仕掛けていきたい」と意欲を見せる。
野球やゴルフと歌の共通点について「〝努力はウソを付かない〟こと。プロの世界は天才肌の方ばかりだけど、最後に勝つのは日々の地道な努力ができる人」と断言した。
(畑山博史)