400度超の薪窯(まきがま)で焼く自家製ピッツァ 外はカリカリ、中はもっちもっちの歯ごたえ

マフィアのボスが愛したピッツァ!? 生ハム、ルッコラ、パルミジャーノをたっぷり使った「ドン・コルレオーネ」

 大阪メトロ「朝潮橋」駅近く、ベビーピンクのキッチンカーが目印のピッツェリア「Ciao(チャオ)」は、旬の野菜やハーブをふんだんに使用したアラカルトと薪窯(まきがま)で焼く自家製ピッツァが人気。

 キッチンカーに据えられた窯にクヌギやナラの薪をくべて窯の中の温度を400度超に。高温加熱を短時間にすることで内側の水分がある程度残り、焼き目は香ばしくカリカリに、中はもっちもっちの歯ごたえに仕上がる。同店オーナーの山崎さんは「冷めてもおいしいピッツァの秘密はこれです」と話している。ピッツァのテークアウトもできる。

 シェフゆりっぺさんが勧める冬にぴったりの一皿は、牛肉ゴロゴロ、香味野菜をたっぷりの牛もも肉の煮込みソースのパスタ「パッケリ」。22~25日には、クリスマスコースディナーを用意する。

牛もも肉のトマト煮込みソースは、二種類の乾麺から選べる。写真はパッケリ

 このほか、コーヒー豆も窯で焙煎しており、エスプレッソは産地に合わせて煎(い)り方を変えている。同店のテラス席では、ペットの散歩帰りの人や、葉巻を楽しみたい人らが、エスプレッソを片手にくつろいでいる。「開店当初はテラス席はなく、テークアウトのお客さん用にベンチを置いていただけでした。コロナ禍で、外で食べたいという声に応えてテラス席を用意し、冬はストーブを4台置いています」と山崎さん。今では、常連客の特等席だという。

 山崎さんは「朝潮橋界わいは、こだわりのオモロイ店がたくさんあります。遊びに行こか、チャオに寄ろか、と気軽に来てもらえたら」とにっこり。同エリアの魅力を発信するため、八幡屋公園や大阪港のイベントではキッチンカーを出店している。

薪はよく乾燥した広葉樹が適していると話す同店オーナーの山崎さん
ブリオッシュ生地にラム酒風味のシロップを浸したナポリ風サバラン「ババ・ナポレターナ」
カプチーノで目覚ましスイッチを入れるというシェフのゆりっぺさん
静かな夜には薪窯でクヌギのはぜる音が聞こえる特等席

■PIZZERIA E TRATTORIA Ciao(チャオ)/港区八幡屋1−5−5/電話06(7172)1729