「のに」をやめ「かも」に賭ければ人生が好転する 守口地域安全市民大会でU.K.さんが講演

「親卒」をテーマに講演するU.K.さん

 守口市立図書館で10月19日、守口地域安全市民大会が行われ、ラジオDJでタレントのU.K.さん(楠雄二朗)が「親卒で自分軸を取り戻してハッピーに」をテーマに講演。会場に集まった聴衆たちは熱心に耳を傾けた。 

 講演でU.K.さんは自身の芸能活動を振り返りながら、大好きな母親のために他人軸で生きてきた人生を告白。志なかばで芸能活動を断念した母親から「あなたが有名になって見返して欲しい」といった周囲への見栄や心配、期待の三重苦に悩まされながら生きてきたことを説明。「すべて母の愛だが、それに応えようと子どもは自己犠牲をはじめる」と訴えた。 

 そんな中で、コロナ禍が転機となった。イベントなどの仕事がどんどん無くなっていくのに、「なぜか心がすっとした」と話すU.K.さん。その理由を探ると「他人軸」で生きてきた自分に気づく。そこからは「親から卒業する『親卒』によって『自分軸』を取り戻し、自己肯定感が上がった」と話した。 

 続いて自分軸の持ち方について「まずは断捨離すること」とアドバイス。「僕は仏壇も処分した。困った時にはいつも仏壇に向かい『ママ助けて』と言っていた。まず、これをやめようと。そういった行動に変えていくと、人間関係も過去のしがらみがなくなり、どんどん心がすっとしていった」と説明。 

 そこからは「明日、もし自分が死ぬならA、Bのどちらを選ぶか」をイメージしながら「自分軸」で人生を選択をするようになったという。 

 さらに、具体的な選択の仕方について「『〜してあげたのに』といった見返りを求めて行動する『のに』を止め、『これをやれば、こんな未来になるかも』の『かも』に賭ける」とアドバイス。「自分で状況を変えられるようになれば、人生が好転し、新しい人生の道が見えてくる。自己満足度数も飛躍的に上がった」と経験談を話した。 

 「自己満足度数が上がれば性善説で生きられるようになる。そうすれば世のため人のため、自分に何ができるかに考え方が変わる。その根っこは『愛』。みんなが自分軸に生きられれば犯罪に手を染めることもなくなるはず」と訴えた。