食べ方が新感覚 黒門市場の「盤上ちらし」

盤上ちらし

海鮮丼専門店の新業態「888(ぱちぱちぱち)」

 新鮮な魚介類が揃う浪速の台所である黒門市場で、一番古いマグロ専門店といえば「まぐろのエン時」だ。仲卸業者として新鮮な魚を料亭や百貨店に提供するほか、マグロをメインにした海鮮居酒屋を展開する。同店は17日、2階部分を改装して、海鮮丼専門店の新業態「888(ぱちぱちぱち)」をオープンする。本紙記者がひと足早くリポートした。

 「新店は何が違うん?」と突っ込む浪速っ子もいるだろう。同店の注目は、看板メニューの「盤上ちらし」(1,980円~)だ。器のフチにサーモンやタイなどの日替わり刺身6種類と玉子焼きを盛り付け、すし飯には本マグロのトロや赤身を手切りにし、たたいたネギトロをたっぷり〝ちらし〟ている。

食べ方、悩んでまうやろ~!!

 さぁ、食べ方が問題だ(笑)。地場産の南大阪・泉州ノリを使って「手巻き」にするか、「刺身」だけを堪能するか、はたまたすし飯の上に豪快にのせ「丼」として食べるか。客をここまで悩ませる海鮮丼があってもいいのだろうか。

 まずは手巻きでいこうか。パリッとした歯触りを想像するだけでも喉が鳴る。なんとこのノリはおかわりが自由だとか。次は好きなネタだけ刺身で食べ、あとは思い切って丼にするか…。と、さまざまな食べ方で海鮮が堪能できる。

日本茶や〆(締め)のデザートにもこだわる

 海鮮メニューのために厳選した関西の茶を5種類以上用意し、各テーブルに茶葉のサンプルを設置している。香りや風味はもちろん、約10種類ある海鮮丼とのペアリングもまた〝おつ〟だ。やはり和食には日本茶がピッタリだと感じさせてくれる。

 まだ、終わりではない。〆(締め)のデザートもぜひ味わってフィニッシュとしてほしい。冷たいアイスクリームにあたたかいみたらしソースをかけた「みたらしアイス」だ。バニラと抹茶から選ぶことができる。

いくらトロ 盤上ちらし

■海鮮丼専門店「888(ぱちぱちぱち)」/大阪市中央区日本橋1-21-7(黒門市場内)/06(6643)2889/営業9:00~15:00(売り切れ次第終了)