大阪芸術大学とホテルがコラボ 宿泊客に「なにわ文化の魅力」伝える

作品を制作した学生たち
作品を制作した学生たち

 大阪芸術大はグランビスタホテル&リゾーツが運営する「ホテルインターゲート大阪 梅田」(大阪市北区)で、宿泊客に大阪の魅力や“らしさ”を動画やワークショップなどで発信する産学連携プロジェクト「なにわ文化の扉を開けて」を行っている。学生が生み出した作品を通して、なにわ文化の魅力を伝えている。

 同ホテルは大阪の歴史や文化の発信だけでなく、これまでとは違った視点から大阪の魅力を伝える取り組みを推進。同大のデザイン学科の学生が動画制作、ワークショップ、エコバッグ、ボードゲームの四つのチームに分かれ、作品の制作に取り組んだ。

 ワークショップ「伝統工芸 張り子絵付け体験」では、学生が講師となって絵付け方法を指導し、世界にひとつだけのオリジナル張り子が制作できる。12日午後3時、同4時、同5時、同6時から同ホテル2階特設会場で開く。各回先着8人で参加費用は1人5円(ご縁)。

 ワークショップ参加者には学生がデザインしたホテルの魅力をさりげなく入れ込んだエコバッグをプレゼント。さらに大阪の「食」に焦点を当て、設定、あらすじ、遊び方の全てを学生が考案して制作したボードゲーム「大阪うまいもんすごろく」が同ホテル公式ホームページから無料でダウンロードできる。また、同大落語研究寄席の会の協力のもと、「食」「過ごし方」「魅力」の三つのコンテンツに分けて動画を制作中で3月に公開予定。

 同大デザイン学科デジタルアーツコースのカズ・オオモリ教授は「四つのチームがそれぞれの特性を生かして意見を出し合い、限られた時間の中でチーム一丸で取り組んでくれた」と評価。同ホテルの種村昌宏支配人は「大阪芸大と縁があっての取り組み。今後も大阪の魅力を発信していきたい」と話した。