コストコのガソリン代に衝撃! レギュラー155円(1㍑)。なぜこんなに安いのか?

 コストコ門真倉庫店(大阪府門真市松生町)が8月24日にオープンするのに先駆け、隣接地にコストコが運営するガスステーションが1日開業した。周辺のスタンドに比べて格安のガソリン価格が話題となっている。

 オープン初日、看板に表示されたレギュラーガソリン価格は何と155円(1㍑)。ハイオクや軽油も同じように市中に比べて低価格だ(=写真)。同店から半径約3㌔圏内にあるガソリンスタンドのレギュラー価格は同日平均が173円だから、18円も安い計算になる。

 なぜ、この価格で提供できるのか。同店の副店長・小寺里采さんによると、コストコのガスステーションを利用するにはいくつか条件がある。「一つは、年会費4840円を支払った会員のみが対象であること。もう一つは給油の決済に現金は使えず、マスターカードのクレジットカードまたは、コストコプリペイドカードに限られます」(小寺さん)

 つまり、コストコのガソリン価格が安い理由は、ガスステーションで利益追求はしておらず、会員の満足度を高めるのが目的だからだ。

 コストコの商品は大容量を格安なのが特徴。来店客は一度の買い物で大量に購入するケースが多く、必然的に自動車での来店が中心となる。「買い物から給油までがコストコサービスの一環なのです」と小寺さん。ガスステーションの営業時間を倉庫店より遅く設定しているのもこのためだ。

 ちなみに、ガソリンの品質はどうか。「ガソリン、軽油、灯油は国家標準のJIS規格品なので心配はいりません」(小寺さん)

 一般に普通車のガソリンタンク容量が50㍑だとすると、平均価格との差は一度の給油で約900円得することになる。5回以上給油すれば年会費の元が取れる計算だ。

「会費をいただいている以上、会員さまに満足していただく義務がある」と話す副店長の小寺さん