改正刑法「不同意性交罪」成立 被害実態即し要件を明確化

改正刑法

 「強制性交罪」について、罪名を「不同意性交罪」に変更するなどの改正刑法案が6月16日、参議院本会議で全会一致で可決・成立した。処罰の構成要件として、被害者が「同意しない意思」を表すことが難しい場合を具体的に示した

 改正案では、罪名を「強制性交罪」は「不同意性交罪」に、「強制わいせつ罪」は「不同意わいせつ罪」に変更した。構成要件としては、「暴行や脅迫」に加えて「アルコールや薬物の摂取」「同意しない意思を表すいとまを与えない」「恐怖・驚がくさせる」など8項目の行為を初めて条文で具体的に例示した。