Osaka Metroと南海電鉄は18日午前10時から、大阪市此花区のOsaka Metro中央線夢洲駅で、eスポーツイベント「夢洲GAMER’S FES 2026 PLAYER’S TERMINAL」を開催した。会場では、同イベントのオープニングセレモニーと、鉄道会社による新たな連携組織「鉄道eスポーツアライアンス」の設立セレモニーが行われた。
アフター万博の象徴に

本イベントは、大阪府の後援を受け、2025年大阪・関西万博の閉幕を契機に、その理念やレガシーを引き継ぐ「アフター万博」の取り組みとして実施。夢洲を起点に、大阪の持続可能な成長と新たな都市価値の創出を目指す狙いがある。
オープニングセレモニーには、吉村洋文大阪府知事、高橋徹大阪副市長、大阪・関西万博公式キャラクターのミャクミャクのほか、Osaka Metroの河井英明社長、南海電鉄の岡嶋信行社長が出席した。
主催者を代表して挨拶した河井社長は、「地下駅で大規模なeスポーツイベントを開催するのは日本初の試み」と述べ、2030年を見据えた大阪・関西の発展加速に向け、夢洲駅を新たな活力の源泉にしたいと強調。年齢や性別、障害の有無にかかわらず誰もが参加できる、ウェルビーイングを基盤としたスポーツコンテンツの提供を目指す考えを示した。

来賓挨拶に立った吉村知事は、昨年の大阪・関西万博に約2900万人が来場したことを報告し、駅構内に設置された全長55㍍の大型モニターを活用したeスポーツ演出を高く評価。「夢洲駅を単なる移動手段ではなく、新たなエンターテインメントの入口に位置付けることが重要だ」と述べた。併せて、投資額約1兆5000億円規模の統合型リゾート(IR)が2030年開業予定であることや、万博跡地の民間開発について今春から事業者募集を始め、マスタープランを策定する考えを示した。

高橋副市長は、市長代理として挨拶し、約180日間にわたり開催された万博で来場者を安全に輸送できたのは、Osaka Metroや南海電鉄など交通事業者の尽力によるものだと感謝を表明。今後のIR開発や万博跡地の民間活用についても言及した。

南海・近鉄・Osaka Metro・京王 4社連携

一方、同日行われた「鉄道eスポーツアライアンス」設立セレモニーでは、南海電鉄、近畿日本鉄道、Osaka Metro、京王電鉄の4社が、eスポーツ分野で東西の鉄道会社が連携する国内初の組織を発足させた。人口減少や少子高齢化で人と地域のつながりが希薄になる中、誰もが参加できるeスポーツと、地域の日常を支えてきた鉄道を掛け合わせ、新たな交流や価値創出を目指す。
アライアンスでは、①沿線対抗戦など大会・イベントの実施支援②児童生徒や学生を中心としたeスポーツ人材の育成③複数事業者が連携したプロモーション展開の三つを柱に取り組む。南海電鉄の岡嶋社長は「リアルな鉄道のつながりと、eスポーツが生むバーチャルな場を融合させ、新しい沿線コミュニティを創出したい」と語った。
夢洲駅構内で熱戦

セレモニー終了後の午後1時からは、同駅構内で「夢洲 GAMER’S FES 2026 powered by eFootball™」と、同時開催のゲームコミュニティイベントが開かれた。前者では、サッカーゲーム「eFootball™」を採用したオープン大会や体験会、ファンミーティングを実施。プロプレーヤーの実況・解説のもと、個人戦や2対2のチーム戦が行われ、初心者から経験者まで幅広い参加者が熱戦を繰り広げた。元プロサッカー選手によるトークショーもあり、会場は大きな盛り上がりを見せた。

隣接開催のゲームコミュニティイベントでは、多様なジャンルのゲームコミュニティを招き、来場者が「好きなこと」を通じて交流を深める場を提供。駅という日常空間を舞台に、eスポーツを通じた新たな人の流れとにぎわい創出を印象づけた。
