
英語教育に力を入れる四條畷学園小学校(大東市)はこのほど、総合教育機関のECCとの提携による「AI活用型英語力強化プログラム」(文部科学省)を新たに開始した。
同校は従来から〝間違いを恐れない英会話〟をコンセプトとした、児童が英語を物おじせず使い、表現を楽しむ姿勢が定評だ。細かな文法にとらわれず英会話の経験を重ね、「通じる」体験を積ませることで、中学校での英語学習につなげる方針だ。もともとスピーキングやリスニングに強みがある同校だが、AI教材の導入によって、英語力に一層の磨きをかける考えだ。
先日同校で開かれた4年生の英語の公開授業では、児童の即興での受け答えが、参観した教育関係者らを驚かせていた。

同校では以前からiPadを用いた英語コミュニケーション課題に取り組んでいる。内容は、英語で教員に質問する→回答に対して必ずリアクションを返す、といった流れを基本ルールとし、「me too」「that’s right」のほか感嘆語でも良しとしている。一連のやりとりは動画に撮影し、児童が授業で発表する。こうした学びは検定試験対策だけでなく、同校の恒例行事「オーストラリア生活体験旅行」のホームステイ先で会話を楽しめるようにする狙いもある。現地で少しでも「自分の英語が通じた」という経験が、学習意欲を大きく高めるという。

11月28日には、毎年恒例の「音楽会」を大東市立文化ホール(サーティホール)で実施した。まず1~6年生と教員全員で「翼をください」を大合唱し、会がスタート。各学年が合唱や合奏で日頃の成果を披露し、昭和メドレーとして70年万博の「世界の国からこんにちは」や「Y・M・C・A」、日本の四季を題材にした楽曲のほか、「美しく青きドナウ」の合唱、「カノン」の合奏など多彩な演目が続いた。最後は6年生による「ラデツキー行進曲」で締めくくられた。

田中佐知子校長は「そのとき、その瞬間の子どもの成長があらわれます。声の出し方も成長とともに変化していくのが分かります。児童のきれいな歌声を聴いていただけたのではないでしょうか」と語っていた。
入学希望者や保護者を対象とした入試説明会やオープンスクール、公開行事の日程は以下の通り。
2025年度入試に向けた説明会は、2026年1月31日に実施する。当日は午前9時から9時20分まで授業参観を行い、続いて9時半から10時40分まで入試説明会を開く。
2月、3月にはオープンスクールや公開行事も予定している。2月13日は午後6時から7時まで、「入試対策個別相談&つくってあそぼう」を開催。全園児を対象に、入試に関する個別相談と体験型プログラムを用意する。
3月7日は午前9時40分から11時半まで、「Fun English&ピタゴラスチャレンジ」を実施し、年少・年中児を対象に英語や思考力を育む活動を行う。
また、2026年度入試に向けた説明会は2回開催する。5月30日は午前9時から9時20分まで授業参観を行った後、9時半から10時40分まで説明会を実施。7月18日は午後1時から2時10分まで説明会のみを行う。
各行事はいずれも同校公式ホームページで確認できる。
■四條畷学園小学校/大東市学園町6-45/電話072(876)8585
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