庭窪中2年生がニチニチで職場体験 中学生が記者デビュー! 松下記念病院の医師・看護師にインタビュー

 11月6日、7日に、庭窪中学校2年の圓尾太允禾(まるお・たいが)さん、新居健太朗(にい・けんたろう)さん、藤原龍牙(ふじわら・りょうが)さんが、週刊大阪日日新聞で「職場体験」を行った。主な業務内容は取材とインタビュー記事の執筆。今回は松下記念病院協力のもと、3人が「中学生記者」として質問内容から考えてインタビューした。実際に書いた記事を掲載する。

真剣なまなざしでメモを取る2人
真剣なまなざしでメモを取る2人

血液内科医師 上辻由里さん

中学生記者の質問に、真摯に答える上辻さん(左上)
中学生記者の質問に、真摯に答える上辻さん(左上)

 ─仕事内容を教えてください

 白血病など、血に関わる病気を扱う血液内科という科で、患者さんの診察や治療をしています。救急の患者さんや入院した患者さんの対応もしています。また、医学生の教育や研修医の指導もしています。

 ─医師になったきっかけは

 父親も医師で、小さい頃から「医者」という仕事が身近にありました。父が人助けしているのを見てきていいなと思い、人助けになる仕事に就きたいと思いました。

 ─患者さんと接する上で意識していることはありますか

 患者さんの緊張や不安を取り除くことです。あとは、患者さんやその家族にわかりやすく説明することです。患者さんの年齢や状況によって病気をどうしていきたいか、というニーズが違うので、きちんと納得してもらってから治療を行います。

 ─検査や診察を行う際の「基準」を教えてください

 ガイドラインに沿ってやるようにしています。ただ、最終的には医師自身の知識や経験に基づいた判断が重要です。

 ─仕事でやりがいを感じる事はありますか

 正直、しんどいことも多い仕事です。けれど、年に数回やっていて良かったと思える事があります。患者さんの病気が治って退院して社会復帰できた時や感謝された時に、やりがいを感じます。

入院病棟看護師 堀由理可さん・阪口亜美さん

インタビューに答える堀さん(右)と阪口さん
インタビューに答える堀さん(右)と阪口さん

 ─仕事内容を教えてください

 【堀さん】入院前に患者さんやご家族と面談を行い、その情報を他の医療職と共有することで入院生活から退院に向けてのサポートを行います。

 【阪口さん】診療の補助、検査や手術の手伝い、そして入院患者さんの看護をしています。

 ─仕事をしていて大変なことはなんですか

 【堀さん】面談をする際に、患者さんとご家族の意見が一致していない時は難しさを感じますね。

 【阪口さん】感染対策が大変です。患者さんに菌をうつしてはいけないですし、自分にも菌をうつしてはいけないので、マスク着用を徹底し、防護服を着ることもあります。防護服を着て作業することが大変です。

 ─仕事のやりがいはありますか

 【堀さん】いろいろありますが、一番うれしいのは、入院していた患者さんが元気になって退院してくれることです。

 【阪口さん】私も、入院していた方が元気に退院するとうれしいです。入院生活の手助けをして「やってもらってよかった」と言われる時も「やって良かった」と感じます。

 ─仕事をする上で何か意識していることはありますか

 【堀さん】患者さんに安心して過ごしてほしいので、話しやすい雰囲気を作ることや、患者さんの想いに寄り添うことを意識しています。

 【阪口さん】マスクをつけていると表情が伝わらないので目線を合わせて笑顔が伝わるようにしています。声のトーンを使い分けることを意識しています。

職場体験の感想

職場体験の感想

新居 健太朗さん(にい・けんたろう)

好きな科目/社会
興味があること/さまざまな場所に行く

 2日間を通して、新聞社がどのような仕事なのかわかって、さらに、わかりやすい文章の書き方などを学ぶ事ができました。他にも、記事を書いたり、取材をしたり、いろいろな経験ができました。とても楽しかったです。

圓尾 太允禾さん(まるお・たいが)

好きな科目/社会
興味があること/ゲーム、読書

 初めての体験ばかりで、最初は緊張しましたが、やっていくうちに楽しくなりました。取材では知らなかった事を聞けて良かったです。記事を書くときは難しかったですがとても面白かったです。

藤原 龍牙さん(ふじわら・りょうが)

好きな科目/社会
興味があること/鉄道

 2日間を通して、新聞社の仕事内容をよく知ったし、わかりやすい文章の書き方を学んで普段体験できないことを体験できました。すごく有意義な時間でした。楽しかったです。

【取材協力】守口市外島町5-55 電話06-6992-1231

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