サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、主に介護を受ける必要のない健康な高齢者が、生活支援サービスを受けながら暮らす施設。60歳以上の人を入居対象とし、入居後は安否確認、生活相談サービスなどを受けながら生活できる。
コロナ禍の影響で面会や外出などを制限していた施設は、「5類」に移行したことを受け、入居者が集まるイベントを積極的に行っており、以前の元気を取り戻している。
サービス付き高齢者住宅「パル都島」(大阪市都島区)は、今春で開所4周年を迎えたのを記念して「鯛の解体ショー」イベントを行った。“おめでたい”にかけた今旬の「鯛」を、参加した入居者らの前で調理し、握り寿司(すし)にして振る舞った。参加者らは共有スペースに集まって、顔を合わせての食事会。これまでも感染症対策を徹底しながら進めてきた中、今回はほぼ全員が参加した。
寿司は今まで行った食イベントの中でも人気だ。普段、部屋で自炊を選択している70代の入居者は「せっかくのお祝いだし、みんなで食べるとやっぱりおいしい」と笑顔を浮かべる。料理好きの80代女性は「鯛の骨は硬くて、おろすのは難しいんですよ」と言いながら料理人との交流を楽しんでいた。このほか、一人鍋の「和牛のしゃぶしゃぶ」も用意した。
施設長の荒田浩さんは「普段は食の細い入居者さまも食べ過ぎてしまうほど大盛況のイベントになりました。コロナ禍を経て皆で外出したり、集まったりすることが慎重になった。これからも安全にできる方法を検討しながら、参加者が元気の出るイベントを開催していきます」と手応えを感じていた。
6月8日~11日の4日間、新規入居者向けの見学会を予定している。参加者には「おおさかパルコープ」お試し商品などのプレゼント企画を計画中だとか。事前予約制。内容や時間などの詳細は、同施設へ。
■生活協同組合おおさかパルコープ サービス付き高齢者住宅「パル都島」/大阪市都島区御幸町2-13-9/電話06(6925)2527