平均年収 男性587万円、女性333万円

 国税庁は9月26日、「2024(令和6)年分 民間給与実態統計調査」を公表した。平均年収は478万円で前年に比べて18万円増え、3.9%増となった。

 平均年収を男女別で見ると、男性は587万円(前年比3.2%増、18万2000円増)で、女性は333万円(同5.5%増、17万4000円増)。正社員(正職員)とそれ以外では、正社員が545万円で、それ以外が206万円となった。
 男女年齢別で見るとグラフ①のように、男性は50代後半まで右肩上がりで年収増が続く一方、女性は20代後半から横ばいとなっている傾向が見られた。女性の場合、結婚や出産による離職や休職で継続的なキャリア形成が難しくなることや、役職に就く女性が少ないことなどが考えられる。
 業種別(グラフ②)では、日常生活に不可欠なライフラインを供給する産業の「電機・ガス・熱供給・水道」がトップで平均年収は賞与を含めて832万円で、月給に直すと約55万円。一番低かったのは「宿泊、飲食サービス」で平均年収は279万円(月給約22万円)だった。
 グラフ③は年収別の分布を表したものだが、男性は400万円超〜500万円が16.9%と一番多く、女性は200万円超〜300万円が19%で一番多かった。
 また、年収1000万円超〜1500万円の男性も7%で、およそ205人中1人の割合となった。賃上げする企業が増え、大企業を中心に年収1000万円を超える人が増えたことも一因している。

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