万博の運営収支、最大280億円の黒字見込み 入場者2683万人・グッズ売上800億円超

 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は10月7日、臨時理事会を開き、運営費の収支見込みや入場券・公式ライセンス商品の販売状況などを報告した。

 運営費の収支見込みについては、災害などの予見外事象がなければ、入場券売上やロイヤリティ、ライセンス収入などを合わせた収入が計画値の1160億円を約230億円上回る見通しとした。一方で、支出は約50億円減少する見込みであり、最終的には最大約280億円の黒字となる可能性があるという。

 公式ライセンス商品の販売は堅調に推移。8月末時点で、ミャクミャクのぬいぐるみくじやカプセルフィギュア、黒ミャクなどが人気を集め、総売上は約800億円に達した。

 入場券販売枚数は10月3日時点で2207万枚。開幕(4月13日)から10月4日までの入場者数は2683万人で、このうちAD証を除いた一般入場者は2361万人だった。通期の1日平均入場者数は全体で15万3000人、一般入場者のみでは13万5000人となっている。

 来場者の属性(9月12日までの推計)を見ると、年代別では50代が21.3%で最も多く、次いで40代17.5%、19歳以下17.0%、30代13.9%、60代13.7%、20代11.7%、70代以上5.0%。地域別では国内が93.9%、海外が6.1%で、国内では近畿67.1%、関東16.4%、中部8.7%が中心。海外からはアジア52.6%、欧州22.1%、北米17.6%など、計181の国・地域からの来場があった。

 また、来場者アンケートでは、「総合的に満足した」との回答が「そう思う」39.4%、「ややそう思う」35.4%と、合わせて7割を超えた。「どちらともいえない」は11.5%、「あまりそう思わない」6.9%、「そう思わない」6.8%だった。

 自由回答では、「各国の文化や先端技術に触れ、多様な体験ができ感動した」「休憩所や給水設備、トイレなどの管理が徹底され、快適に過ごせた」といった声が寄せられ、会場運営面への評価も高かった。

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