オランダパビリオンは、オランダの大阪万博への参加を記念して、大阪万博と日本との425年にわたる関係を祝う特別な記念紙幣を制作した。

日本とオランダの関係は、1600年にオランダ船「デ・リーフデ号」が九州に到着したことをきっかけに始まった。この交流を通じて蘭学の学び舎が設立され、知識の交換が進み、日本の近代化に貢献した。約240年にわたり、オランダは日本にとって唯一のヨーロッパの貿易相手国だった。現在もこの関係は発展を続け、日本はオランダにとって重要な貿易・イノベーション・文化のパートナーとなっている。
そんな歴史の交わりのある両国の長きに渡る友好関係を祝うために制作されたのがこの記念紙幣。
片面には「コモングラウンド」をテーマにしたオランダパビリオンが描かれており、これは世界中の国々に対して、現代の課題に共に取り組むよう呼びかけるメッセージとなっている。

もう片面には、オランダと日本の長い交流の歴史を象徴する場面が描かれている。

紙幣にはいくつも隠れた図柄などが潜んでいるので、入手したらじっくり探してみよう。


この紙幣自体は、オランダ・ハーレムにあるロイヤル・ヨハン・エンスヘデ社によって印刷されている。また、デジタルエージェンシー「Wijdoendingen」によって特別なAR(拡張現実)機能を備えたアプリも開発され、ユーザーは紙幣をスキャンすることで、オランダ館を3Dで体験することができる。
ホログラムのように浮き上がるオランダパビリオンのイメージは「おおっ」と声をあげてしまいそうなほどだ。
オランダパビリオンへ行く人は、チェックしてみては。