夏のボーナス上がっても不安は消えず  約3人に1人が投資で備え

 本紙連載「お金の教養教室」、今回のテーマは「夏のボーナス」。物価高が続くなか、働く世代がこの臨時収入をどのように位置づけ、家計や将来設計に生かそうとしているのかを探る。「ウェルネス総合投資アカデミー(旧 大阪FX教室)」代表の奥澤智宏さんに、独自調査を基にした活用法の変化や時代の空気を反映した意識の移り変わりについて話を聞いた。

 こんにちは。今回は、今夏のボーナスが支給される夏に私が実施した「夏のボーナス活用法の変化」に関する調査から、働く世代の皆様の家計戦略と将来志向の変化について、私なりの見解を交えながらお伝えしていきます。物価高が続く中、ボーナスに対する意識も変化しているようです。
■夏のボーナス、約半数が「上がった」と回答

 今年、夏のボーナスについて皆様に尋ねたところ、「上がった」と回答されたのは約半数(49、9%)でした。これは喜ばしい傾向に見えますが、ほぼ同数の50、1%の方が「上がっていない」と答えられている点に注目しています。物価高が家計を圧迫する中、一部の方にはボーナスが補填されているものの、依然として収入が伸び悩む層も存在するという、景気回復の不均一性が浮き彫りになっているように見受けられます。

■約7割の方が「働き方や現職に不安」

 ボーナスの支給状況とは別に、多くの働く世代の皆さんが現在の働き方や現職に対して深刻な不安を抱えていることが、この調査で明らかになりました。約7割の方が不安を感じていると回答されており、これは収入面だけでなく、職業上の安定性や将来性への懸念が高いことを示しています。具体的には「給与や賞与が少ない・安定しない」(48、55%)、「昇給・昇進の見込みがない」(42、6%)、「業界や会社の将来性が不安」(28、4%)といった声が上位を占めました。私が投資教育を通じて皆さんにお伝えしたいのは、こうした漠然とした不安に対し、ご自身で対策を講じることの重要性です。

■約3人に1人が「投資」で将来に備え

 こうした将来の金銭的な不安を解消するために、約3人に1人(32、2%)の方が「投資」に取り組んでいることが、今回の調査で判明しました。(グラフ参照)これは家計の見直しや健康管理を抑え、一番選ばれている選択肢のようです。皆さんの資産形成への関心の高まりを強く感じますね。

 次回は、投資に資産がシフトしている人が増えていることを踏まえ、 実際、投資をしている人が「資産が増えているのか?それとも、目減りしている人が多いのか?」 についてお伝えしたいと思います。

■アンケート内容
調査概要:「夏のボーナス活用法の変化」に関する調査
【調査期間】2025年8月18日(月)~2025年8月19日(火)
【調査人数】1,004人
【調査対象】調査回答時に今年の夏にボーナスをもらった男女と回答したモニター
詳しいリリース情報→夏のボーナス、上がっても不安は消えず-約3人に1人が投資で備え。 | ウェルネス総合投資アカデミー

■ウェルネス総合投資アカデミー
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