デビュー10周年の〝懐メロボーイ〟三丘翔太の記念曲「華のひと」

 デビュー10周年を迎えた〝懐メロボーイ〟のニックネームで知られる三丘翔太(31)が9月中旬に発売の記念曲「華のひと」のPRで来阪。自身が編曲を担当した「夢洲ブルース」(関岡香)のCDお渡し会では、一緒に立ち会ってあいさつした。

大阪の夕暮れライトアップを楽しむ三丘

 師匠・水森英夫(76)が書き下ろしてくれたA面の新曲に対し、カップリングは師匠が1971年に自ら書いて歌った大ヒット曲「たった二年と二ヶ月で」のカバー版。CDの売れ行きも好調でヒットチャートを順調に上がっており「今度の曲は〝ショ~タッ!!〟と名前を手拍子で何度も織り込んで頂けるリズム。10年の区切りで僕の代表曲に」と喜んでいる。

三丘の新しい衣装はブルーが基調

 「たった二年と二ヶ月で」は懐メロのレパートリーでこれまでも歌唱してきた。しかし自分の持ち歌となれば改めて阿久悠の歌詞をチェックするところからスタート。「阿久先生は僕がデビューする前にお亡くなりになったので直接ご縁はありませんでした。今、師匠の曲をCDに入れて自分の持ち歌にさせて頂く事になり、改めて詞を読み込みました。〝♪たった二年と二ヶ月で 終わってしまうの 二人の愛は〟と2を象徴的に使っておられる。非常に印象的で深い。お目に掛かりたかったです」と唇をかんだ。

「夢洲ブルース」CDお渡し会で編曲担当者として挨拶する三丘(右端)

 演歌歌手に付き物の苦労話は似合わない持ち前の明るさと、昭和の演歌・歌謡曲が好き過ぎて妙にレトロな雰囲気が時々同居するのが個性。「歌うことがずっと楽しくてしょうがない。10年といっても大きなヒット曲がある訳ではないので、まず自身の代表曲を出したいです」と意欲を燃やす。

三丘翔太の新曲「華のひと」CDジャケット

 NHK「新・BS日本のうた」では、川野夏美と組んで昭和歌謡を自在に歌う〝懐メロボーイ&ガール〟がおなじみだが、11月2日に大阪、同月30日には東京で、2人が生のアコーディオン演奏に乗って歌う「懐メロライブツアー」を初開催。「夏美先輩とはずっと〝こんなライブできたらいいね〟とお話ししていたんです。昭和の歌声喫茶の感じで皆さんと懐かしい歌を一緒に歌いたい」と今から楽しみにしている。

(畑山 博史)

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