コモンズ館Cにあるウルグアイパビリオンで、24日にウルグアイ産ワインとオリーブオイルの試飲会が開催された。
多くの関係者を招いてのイベントで美食の国ウルグアイをPRした。

会場にいた大阪万博ウルグアイコミッショナーのベンジャミン・リベロフ氏に話を聞いたところ、「ウルグアイのワインをぜひ味わってほしい」とのことで同国のワイン事情を教えてくれた。

南米の南東部に位置するウルグアイ。北はブラジル、西はアルゼンチンに囲まれた小国。主な品種は赤のタナで、その生産量はフランスを抜いてウルグアイが世界最大。強いタンニンを持ったフルボディタイプのワインを造っている。
また北半球のフランスと南半球に位置するウルグアイでは季節が逆になるので、フランスでのブドウの収穫が終わるとウルグアイでブドウを育て始めるるため、同ワインは年間を通して安定的に供給できるようになっている。

ウルグアイには主にモンテビデオ、カネローネス、コロニア、サルタ、リベラの5か所のワイン産地があり、首都モンテビデオの郊外やカネローネスに生産者が多く集中している。栽培地はチリやアルゼンチンと同じ緯度に属し、大西洋からの影響を受けた穏やかな気候は、ワイン造りの環境に恵まれている。
ブドウは17世紀の半ばにスペインとフランスの国境に近いピレネー地方原産のタナ種がスペインの移民によってもたらされ、長年国内消費用として造られていたが、近年は海外に目を向けた秀逸なワインも産出されている。

またワインと一緒にオリーブも同時期に栽培が始められた。
1800年代前半に独立国となったころから徐々にワインが商業的に生産されるようになり、継続的に品種改良を重ね、ウルグアイのワインは急成長してきた。現在、同国のブドウ畑の9割はウルグアイの南部に集中している。ウルグアイのワイナリーは、家族単位の小規模経営が多く、今まで少量生産が主流だったが、小さなワイナリーが徐々に統合されて、規模の大きなワイナリーも増えてきている。
「赤ワインがメインなので当然、肉料理がオススメで特に牛肉、ビーフと合わせるのが最適だ」という説明だった。


ウルグアイ国民は牛肉好きで1人当たりの年間牛肉消費量が約60㌔と、世界トップクラスの消費量なのだ。
その牛肉と相性が良いのが、豊富なタンニンを持つタナのワイン。しっかりとしたタンニンが、肉の脂と相性が抜群で、肉の脂っこさもスッキリとさせてくれる。

リベロフ氏によると、「オリーブオイルはまろやかで少しスパイシーな味になっている」とのこと。実際にパンにつけて試食してみたが、4種類ともにまろやかで口当たりの良いオリーブオイルだった。加えて「サラダやカルパッチョなどフレッシュな料理に合う」とオススメだった。


日本市場で販売されているブランドもあるそうだが、全体的にこれから日本市場に進出していきたいと考えているブランドばかりなので、興味のある人はコモンズ館Cにあるウルグアイパビリオンに行って、試飲や相談してみては。
