
チリパビリオンは15~26日を「チリワインウィーク」として、連日無料でグラスワインを振る舞っている。
時間帯が日によって変更するので、パビリオンで確認が必要だが、同館は、ワインを大量に用意して、来館者に喜んでもらえるようにしているので、すぐに品切れになったりすることはなさそうだ。16日は午後1~3時と聞いていたが、同5時過ぎに立ち寄ったら、まだ配布していた! このおおらかさと各国で違う色々な国民性が楽しめるのも万博の良いところなので、広い心を持って参加することをオススメする。


南米チリのワイン文化は、実は比較的新しい歴史を持つ。きっかけは19世紀、フランスでブドウ畑を襲った害虫被害だった。当時、純粋なフランスの苗木がチリで守られたことから、同国に本格的なブドウ栽培が広がり始めた。
その後、フランスをはじめとするヨーロッパ各地から移住者が集まり、ブドウ畑とともに豪華なシャトーも築かれた。現在もチリ各地には、フランス風の華やかな館が点在し、往時の名残を伝えている。
さらにチリは、ワインの主要生産国スペインの植民地でもあった歴史を持つ。この背景が、チリに独自のワイン文化を根付かせる下地となり、今日では世界有数のワイン産地として国際的な評価を受けている。

チリは地中海性気候で、海流の影響で涼しい海風が吹き、同じ地中海性気候であるヨーロッパの地中海地方に比べ涼しく、国土の東側に連なるアンデス山脈の雪解け水も、栽培に豊かな恵みをもたらしている。
また、チリはヨーロッパに比べて一年を通して日照時間が長く、太陽の光を十分浴びて育っていることも大きな魅力だ。イギリスの研究機関が、ワイン及びブドウに含まれるポリフェノールが一番多く含まれるのがチリ産ワインだという研究結果を出しており、これは、日照時間の長さに関係があるとされている。
18日はチリの独立記念日のため特別イベントが開催される。

午前11時からオープニングセレモニーがあり、国歌斉唱や代表者の挨拶などに続いて民族アートのパフォーマンスやギフトの配布、伝統的なゲームイベント、チリのクイズ大会などがあり、夜にはカクテルパーティーが開催される予定だ。
具体的な時間は聞いていないが、グラスワインの無料配布も行われる予定だとか。複数回に分けて行われるようなので、流石に朝9時からはないだろうが、午前10時、午後1時、同5時など、何度かチャレンジしてみるとチリワインにありつけるだろう。
17日は、招待客限定のイベントがあるが、19~26日は通常にもどり、毎日グラスワインの無料配布が行われる予定だという。
健康によく、比較的手頃な価格で購入できるチリワイン、この機会にご賞味を。