
アフリカ大陸の東側、マダガスカルとの間に浮かぶ小さな島国、コモロ連合(通称コモロ)はコモンズ館Aにある。インド洋のコモロ諸島のグランドコモロ島、アンジュアン島、モヘリ島で構成される連邦共和制国だ。


特に発展した産業がなく、樹木のイランイランやバラエティに富んだ香料などが自然に生息していてその採取や加工、輸出が主な産業だという。特にイランイランは世界最大の産地で、その多くはヨーロッパの著名ブランドの香水などに使用されている。
バニラも主要な生産品だが、隣のマダガスカルがバニラではあまりにも有名すぎて、コモロのバニラの知名度は今ひとつ。とはいえ、製品としての品質は高く、マダガスカルのものと遜色はないそうだ。
過去に中東からの移民が多数いたため、イスラム文化が根付き、イスラム教が広く普及しているところが周辺の国とは大きく違うところかもしれない。

大陸からもマダガスカルからも離れているので、海はとても綺麗で、珊瑚礁なども広く生育している。またシーラカンスが生息する自然豊かな魅力を持つ国でもある。


パビリオン内には、イランイランの香料が入ったボトルやバニラが入った瓶が置いてあり、香りをかぐことができる。


また、サンプルとして香料を使った製品がいくつか置かれているのだが、どうもうまく売り込みができていないようで、日本語の小さめのパンフレットも用意されてはいるものの、なかなか商談に結びついていないのが現実。どなたか興味のある人は、一度訪ねてみては?

現地に常駐するスタッフは不定期に滞在しているため、対応を希望する場合は、あらかじめ日本人スタッフに滞在時間などを確認しておく必要がある。