ニセ警察詐欺、急増中 大阪で半年1626件 被害額49億円に

 警察官を名乗り、現金をだまし取る「ニセ警察詐欺」が急増している。大阪府内での特殊詐欺全体の認知件数は6月末時点で1626件(前年同期比26%増)、被害額は約49億7000万円(同98%増)と大幅に増加した。

ちょっと待って! その警官、偽物かも?

メッセージアプリ、ビデオ通話…巧妙化する〝警察官詐欺〟

 特殊詐欺全体の中でもニセ警察詐欺は全体の約3割を占め、オレオレ詐欺の約9割がこの手口だ。被害は高齢者に限らず、20~30代の若年層が約44%を占めている。世代を問わず狙われており、読者の身近な人も注意が必要だ。
 典型的な手口はこうだ。「あなたの電話や口座が犯罪に利用されている」「共犯者として逮捕される」などと不安をあおり、身分確認を装ってメッセージアプリやビデオ通話に誘導。そこで偽の逮捕状や警察手帳を見せ、個人情報を引き出す。その後、「口座の資金をすべて確認する必要がある」「資産を調査する」「潔白が証明されれば返金される」と説明し、ネットバンキングで送金させる。手口は多様化し、次々と形を変えている。
 府警本部府民安全対策課によると、●警察官が電話で「捜査対象になっている」などと伝えてくる●メッセージアプリで連絡を取る●警察手帳や逮捕状の画像を送る●個人のスマートフォンにビデオ電話をかける。これら一つでも当てはまれば詐欺だという。「警察官を名乗る電話がかかってきて『この人、本当に警察官かな』と感じたら、ためらわず電話を切り、最寄りの警察署に相談してほしい」と呼びかけている。
 また、相手から教えられた番号には決して折り返さないよう求めており、最近では実在する警察署などの電話番号を偽装して表示させる手口も確認されている。表示された番号が本物でも信用せず、必ず警察署や警察相談専用電話(#9110)に相談を。