好奇心を刺激されるユニークな国が集まるコモンズ館。B館には「これ」という1つのテーマでパビリオンを統一して推しまくる国があります。それがレソト、コートジボワール、そしてソマリア。今回はその中からソマリアを紹介。
ソマリアはアフリカ大陸東部の「アフリカの角」と呼ばれる場所に位置する国で、観光地としても人気だし、地政学的にも非常に重要な場所に位置している。
近隣諸国と友好関係を維持し、アフリカだけでなくヨーロッパや日本とも強固な関係を維持して発展していくことを目指しているそうだ。
ただ、私たちが知るソマリアは、内戦などで荒廃している印象なのだが、このソマリアパビリオンはサッカー一色。 ワールドカップの優勝トロフィーのレプリカが置かれているので、もしかしたら急激に台頭しているのかと思って尋ねてみると、全くそんなことはなく、FIFAランキングは200位台でメチャクチャ弱いとの説明があった。
しかし、今の子ども世代のユースチームに期待してサッカーに力を入れているという。
同国のナショナルチームのユニフォームのカラーがFC大阪と同じということで提携を結んでいるという話も。FC大阪のユニフォームもパビリオン内に展示されていた。
入り口付近には星型の頭部をしたキャラクターが置いてあり、名前を募集中だった。
QRコードから応募できるので、気になる人はチェックしてみては。
パビリオン内にはグッズやTシャツが展示されているが、どれも販売はされておらず、かなりもったいない。どれも値札をつけて販売すればそれなりに売れるだろうと思えるものばかり。
これらの製品に込めたメッセージとしては、「ソマリアの子どもたちにサッカーをさせてあげる機会を下さい」「サッカーを続けるための支援をして下さい」というものなので、敢えて今は物販で稼ぐのではなく、そこに込めたメッセージを読み取って、それに応えて欲しい、というところだろうか。
サッカーのイメージが全くないソマリア。現在も200位台。それでも万博で見せた未来のソマリアの姿はサッカーだったのだ。
国の本気度を感じるし、サッカーの影響力の大きさも感じる展示なので、サッカーファンなら一度は覗いてあげてほしいパビリオンだ。