コモンズ館Bに〝隠れパビリオン〟発見 未知の国カーボベルデ、チャド、シェラレオネ

 コモンズ館、何度訪れても新しい発見があって、面白いところだが、何度目かもわからないくらい足を踏み入れているコモンズ館Bでまた新たな発見をした。コモンズ館Bの一番奥、トイレの並びになんと3カ国のパビリオンがあったのだ。

万博、カーボベルデ、チャド、シェラレオネ

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 コモンズ館Bの両端奥にあるモーリタニアパビリオンやベナンパビリオンには何度も行ったことがあったが、この奥にまだ展示スペースがあったことに全く気付かなかった。

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 カーボベルデ、チャド、シェラレオネの3カ国がそれで、奥まった場所にあるスペースに並んで存在していた。各国間には壁もなく完全なオープンスペースになっている。

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 現地のスタッフは気が向いたら来て、いつの間にかいなくなっているとのことだったので、会えたらラッキーかもしれない。

 カーボベルデは、アフリカ大陸の西側に浮かぶ小さな島国。

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 昔は奴隷貿易の中継地点だったが、現在は欧州からのツーリストには人気の目的地で、島はある程度開発され、都市部は拡大しており、地元で育てたブドウで作るフォゴワインやグログと呼ばれるサトウキビから作ったラム酒、コーヒーやヤギのチーズなど産品は多く、他にも民芸品などがある。

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 観光だけでなく、ブルー経済や再生可能エネルギー、情報通信技術、農業ビジネスなどへの投資を呼び込む情報が目についた。自然が美しく、産業も発達しているので、よい投資先だと説明していた。

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 チャドは、外務省の渡航警戒レベルでは5段階中4とかなり危険。

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 そのせいか観光誘致はせず財布やバッグなどの革製品や民芸品を取り揃えていた。ヘビやハ虫類のほか、ラクダの革を使ったレザーバッグなども展示されていたが、国としてこういうものを推しているわけではないと聞いた。

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 国土の北半分くらいが砂漠地帯で、国民のほとんどは南側に住んでいる。映像では通信技術や再生可能エネルギー、農業などを紹介していて、これらの分野ではかなり発展しているように見受けられたし、どちらかというとこれらが国として推している分野で、イメージ的に大きなギャップを感じた。

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 シェラレオネは、元英国領だったので普通に英語が通じる国。

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 自然が豊かな国だが、それ以外は特筆するポイントがないのか、何も展示がなかった。パネル展示とテレビモニター1台から流される映像は、とあるビーチで撮影され、その場所だけが紹介されており、せっかく出展するならもう少し国の魅力を伝えて欲しかった。

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 三者三様の展示で同じサイズのパビリオンでも力のかけようは随分違うことを感じられた体験だった。

 また、スタンプを集めている人の中に、コモンズ館Bでなぜかスタンプが3つ足りないという人が出ているらしいが、その理由はこの隠れパビリオンだったことが判明。どの国も日本人からはかなり未知な国なので、スタンプを集めると同時に、これらの国についても色々と学んでみるのも悪くはないだろう。