大阪・関西万博期間中の交通渋滞・混雑緩和を目的に、企業などに在宅勤務を呼びかける「交通需要マネジメント(TDM)」の試行結果が12月23日に公表された。会場への主要アクセス路線となる大阪メトロ中央線の朝のラッシュ時の混雑率は、開催期間中に最大で140%程度になると見込まれている。
大阪府・市では混雑率を120%に抑えることを目標にしており、9月30日~10月4日まで府民や企業に対して中央線と御堂筋線の利用を控えるよう呼びかけを実施。自身は一部庁舎でのテレワークを進め、出勤する職員数の削減を図った。しかし、全体的には混雑率を大きく引き下げるほどの効果は見られなかった。
この結果を受け、府と市はTDMの協力企業として登録した者には、会場内の大阪ヘルスケアパビリオンの催事スペースを活用できる特典を設けることを決めた。TDM協力企業の登録数1万を目指す。