昨年の初開催に続き吉本新喜劇の還暦を超えた座員だけによる「生存確認ライブ2〜いこいのホテル oh!ラッハーン〜」が今年もなんばグランド花月(NGK)で行われ満員の観客を喜ばせた。
今年は3部制の凝り方で、まず新喜劇ではおなじみのホテルロビーを舞台に、座長の末成映薫(77)のアルバイト清掃員がホテル社長を演じる設定で、ダイエットする役柄のため劇中で軽々と腹筋トレを実演する熱演。出演座員は最高齢のやなぎ浩二(82)や池乃めだか(81)ら含め平均72歳が集合。ゲストの二枚目俳優加藤雅也(61)は奈良県出身を生かし関西弁で詐欺師役を熱演。劇中ではベテラン座員に台詞忘れが続出、予定時間を大幅にオーバーするハプニングも。
2部の「鏡獅子」演舞では、末成が宙乗りで天井からワイヤーつるされ登場。空中で見事に獅子のにらみを演じ大喝采。
最後の歌謡ショーは、司会を関西の名物DJ浜村淳(89)が担当、人気歌手前川清(76)や「ザ・ぼんち」おさむ(71)が歌声を披露した。
終了後の会見で末成は「宙乗りは楽しかった、クセになるね。来年は何をやろうか?」と元気いっぱい。出演者では若手となる太平サブローは「いつまでも20代、30代のつもりだったのに気付けば68歳。僕もまだまだ頑張らないと」と」活力に刺激をうけたよう。
(畑山 博史)