守口市南寺方東通の錦中学校で図書室がリニューアルし、このほど落成式が行われた。同市は、授業以外での読書習慣の定着を図るため「居心地がよく、いつでも気軽に利用したくなる魅力ある学校の図書室」を目指し環境整備を実施。今年度は、錦中と金田小がモデル校となった。
リニューアルでは、全国で図書館の整備に関わり、利用者が増加するなどの成果を上げている児童文学評論家の赤木かん子さんに監修を依頼。市民や地域連携に取り組む大阪国際大と大阪電気通信大の学生ボランティアなどが協力し、壁や棚にペンキを塗り、新しく購入した書籍を並べた。
新学期早々、生まれ変わった図書室を使用した生徒は「読書だけでなく、くつろげる空間になった」と声を弾ませた。学校司書の辻村睦美さんは「図書室に来たことがない生徒も大勢来てくれて、本の貸し出しも増えた」とうれしそうに話していた。