無印良品のまちの保健室がグランフロント大阪にオープン

 生活用品など様々な商品展開を行う無印良品の良品計画は9月6日、グランフロント大阪に健康に関する商品販売やイベントを行う「まちの保健所」をオープンする。新潟県上越市に1店舗、広島県広島市に2店舗と計3店舗でまちの保健室を展開、大阪は4店舗目となる。

 人通りの多いターミナル駅である梅田駅周辺の店舗にオープンすることで、より幅広い世代に自分の健康と気軽に向き合う機会を提供することを目指したいという。

身体に関する測定機能から商品提案までを強化

 無印良品のまちの保健室は、「日々の暮らしを自然に見つめなおすきっかけをつくり、自分らしい健やかさを実現するための行動を後押しする」ことをコンセプトに地域行政、医療とも連携して活動しており、これまで漢方薬・和漢茶などの商品販売をしているほか、薬剤師や看護師、管理栄養士などの専門家による無料の健康相談や、ヨガ、薬膳セミナー、ウォーキングなど健康に関する様々なイベントを開催してきた。

 今回初めて都市部にオープンするにあたり、買い物の機会に合わせて健康についても考え、商品の購入までできるように店舗空間や商品、サービスを見直していくという。

 同店の特徴として、売り場から行き来しやすい環境を整え、利用者から意見や要望として多く寄せられている「女性特有の悩み」「睡眠」「ストレス」に関するものへの対応強化を行う。

 具体的には、これまで販売していた更年期や月経関連など婦人系の悩みに加え、不眠、食欲不振など睡眠・ストレスに対応した漢方薬、湿疹やにきびなど肌の悩みに対応した漢方薬を新たに販売。漢方薬の分割販売にも対応する。

 また漢方業務支援ソフトウェアを初導入し、専門家の提案力の強化として5~10分程度の問診に回答することで適切な漢方薬をリスト化、専門家の知識と合わせて商品提案を可能にするサービスを行う。
 さらに健康測定機器を売り場内にも設置し、測定結果はその場ですぐに算出され、自分の健康状態を手軽に把握できるようになるという。

 同社以外でもまちの保健室という取り組みは全国的に広がりをみせているが、大手企業が手がけているものは稀であり、地域の予防医療など今後の同社の展開に期待したい。

■無印良品 グランフロント大阪/大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 北館3階