安藤忠雄氏 グラングリーン大阪「まちづくりシンポジウム」に登壇

 UR都市機構は7日、9月6日に先行まちびらきする「グラングリーン大阪」(うめきた2期区域)の記念イベントとして、「まちづくりシンポジウム」を開催した。施設内におけるインフラや建設計画、みどりなどをテーマ別にプレゼンテーションが行われ、基調講演には建築家の安藤忠雄氏が登壇。同エリアをはじめとする、都市開発における大阪の未来像を語った。

 講演の中で同氏は「人と会うために社会はある。人と人が集まる場所が必要で、それを踏まえると、まちづくりとは人が集まる楽しい街を作ることだ」と事例を挙げて熱弁した。

 「私たちは都市再生のプロデューサーです」と語るのは、UR都市機構うめきた都市再生事務所事業計画課課長の南谷敬氏。同法人は2013年に開業したグランフロント大阪を含むうめきた地区の開発プロジェクトを牽引している。

 南谷さんは、「私たちは行政・民間事業者さまの連携役。公民連携を促し、計画・基盤作りを強みとしています。本プロジェクトでは、みどりを中心としたまちづくりの実現を目指しています。開業後も、このみどりある都市の効果を見える化し、全国に発信します」と意気込む。

 グラングリーン大阪の先行まちびらきまでいよいよあと1カ月。大阪都心に残された最後の一等地が、みどり豊かな大型複合施設に生まれ変わる。その場所は、安藤氏が語ったまちづくりを体現した「人が集まる楽しい場所」になるだろう。うめきたが拓く新しい都市のあり方を、今後も注目したい。