大阪・枚方に「家具をイメージした」バス停空間誕生! 「家具のまちバス待ちベンチ」完成記念セレモニーも開催

「峠」「家具町一丁目」のベンチ

 1962年、家具の一大工業地帯として誕生し、ピーク時は25店舗の家具の小売店が立ち並んだ「枚方家具団地」。現在は小売店15店舗、家具関連の組合加盟社も約150社から57社と規模の減少が進んでいる。そんな中、2027年度に新名神高速道路が開通するのに伴い、周辺の道路整備が行われ枚方家具団地内のバス停2カ所が移設されることになった。そこで、枚⽅市とバス停を所有する京阪バスは「家具のまちらしいバス停空間を作ろう」と、バス停そばにベンチを完成させた。バス停は移設が2カ所(家具町一丁目、峠)、リニューアル1カ所(家具町二丁目)の合計3カ所。

 「峠」「家具町一丁目」のバス待ちベンチは、中央に向かうほど背もたれが上に伸びていくイスのようなベンチで、最も高い所では約2.7メートルにもなるダイナミックなシルエットが目を引く。「家具町二丁目」のバス停は、背もたれが徐々になくなり、1本の角材へと変わる個性的なデザインを採用した。

 また、それぞれのベンチにはシンボルツリーとして木製家具の素材として代表的な「オーク」を植樹。夏には日差しを避けられるほか、バスを利用しない人の休憩やコミュニケーションスペースとしての利用もできる。今後は「峠」のバス停周辺を家具まちの⽞関⼝として、地域一丸となってにぎわいの創出を目指して再出発する。

 家具関連の組合員57社(2024/5/28現在)から成る「枚方家具団地協同組合」は、「バス待ちベンチの完成記念セレモニー」を6月9日(午前10時~同11時)に開催する。セレモニーでは、枚方市長、枚方市PR大使を務めるゆるキャラ「みっけちゃん」などが出席し、テープカットを行う。併せて、木製うちわのワークショップや、学生による大道芸パフォーマンスなど地域の人が楽しめるイベントも実施する。場所は、枚方市長尾家具町「峠」のバス停付近(枚方市長尾家具町1、枚方信用金庫家具町支店の対面側)。

「家具町二丁目」のベンチ