コロナワクチン副作用被害 3年で過去45年上回る ワクチン問題研究会、厚労省で会見

厚労省で会見するワクチン問題研究会の代表理事・福島医師(右)と村上康文理事
厚労省で会見するワクチン問題研究会の代表理事・福島医師(右)と村上康文理事

 (一社)ワクチン問題研究会(兵庫県宝塚市)は、1月11日、厚生労働省で「設立後6カ月の成果報告~ワクチン副作用被害の拡大とその内容の事実確認~」について記者会見を行った。冒頭で京都大名誉教授で、同会の代表理事を務める福島雅典医師が、世界全体における新型コロナウイルスのワクチン接種後の副作用についての調査結果を発表した。

すべての臓器で発症 心臓溶けたケースも

 2021年12月から23年11月の間に、米国立医学図書館(NLM)が提供する医学関連分野の文献データデータベース、パブメド(PubMed)に掲載された副作用報告件数は3071件にのぼる。血液、神経、内臓、目など、すべての臓器で疾患しており、血小板減少心筋炎、キラン・バレー症候群、アナフィラキシーなど症状もさまざま。
 日本国内では、精神疾患の副作用が報告されていなかったが、精神障害やうつ、睡眠障害などの症例も見受けられるという。
 コロナワクチンの副作用は、パターンが決まっておらず、複数の疾患が同時に発症することもある。福島医師は「28歳の男性は心臓が溶ける心筋融解を起こしており、これまでの医師経験の中で見たことがない症状が、コロナワクチンによって引き起こされている」と説明する。

予防接種の健康被害救済制度認定者数

※1:厚労省予防接種健康被害救済制度認定者数 https://www.mhlw.go.jp/topics/bcg/other/6.html
※2:疾病・障害認定審査会 感染症・予防接種審査分科会 新型コロナウイルス感染症予防接種健康被害審査第二部会審議結果  2024年1月31日厚労省発表分をもとに本紙で作成 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001185105.pdf

武見厚労大臣に救済の要望書提出

 会見の日、会では武見敬三厚生労働大臣宛の要望書を提出した。要望は5つで
①ワクチン接種死亡者の全例調査②ワクチン接種後の健康被害者の全例調査③ 全被害者の救済・補償及び適切な医療の提供④国のワクチン政策の検証⑤ワクチン接種後健康被害者に対する適切な診断と治療に関する研究の推進─だ。

死亡の認定件数 453件

 国内で過去45年間の従来の全ワクチン被害認定件数は3522件。うち死亡認定は151件。
 一方で、厚生労働省が発表した最新データ(1月26日付け分)によると、コロナワクチン接種による申請受理件数は1万135件。うち、死亡に係る受理件数は1158件。このうち、認定された件数は6088件、死亡の認定件数453件。従来型のすべてのワクチンに比べ、突出していることが分かる。
 医師らは「患者、家族に成果物を届けることを目標に、ワクチン接種後症候群について、誰も否定できない検査法を開発し、副作用情報を明確に示してメカニズムを分子レベルで解剖していく」と意気込んだ。今後、自治体や医師会など各機関と連携して相談窓口を設けていく方針。
 会見当日、大手メディアも取材をしていたが、未だなお報じてはいない。
 副作用の正式名称は「ワクチン接種後症候群」。会見の様子や論文、資料などについては、(一社)ワクチン問題研究会の公式サイトにて公開されている。