18年前に再出発、夫唱婦随(ふしょうふずい)の手作りジェラート

チョコチップとラムレーズン

 住之江区の商業ビル「オスカードリーム」1階にある「ジェラート360°」はテークアウトもできるジェラート・カフェ。オーナーの髙田さん特製のレシピで妻が手作りする。「舌に残らないスッキリした後味を大切にしている」と髙田さん。おすすめはカルピス味で、冬はごま、ラムレーズンも人気だという。

 髙田さんは83歳になった今でも、ネクタイをキリリと締めて店に立って接客する。マナーの悪い客が店に迷い込むと「お引き取りください」と追い返すこともあるという。「正しいことと思ったら、すぐ口に出して行動してしまう人やから」と妻はほほ笑む。

 前身のジェラート店は帝塚山で営んでいた。その後、ジェラート人気の追い風に乗り大型複合施設「神戸ハーバーランド」へ出店するまでに販路を拡大していた。ところが当時テナントとして入っていたビルが閉鎖するなどもあり、引退も考えたが18年前に現在の場所で再出発した。「儲からんでええやん、健康のために働いてと家族は言うてくれる。そやけど営業時間を短くしたろ思てんねん」と妻の顔をそっと伺いながら髙田さんは声をひそめて笑った。

「隠し味と奥さまの笑顔は非公開」とオーナーの髙田さん
ジェラートに適した食材選びと隠し味がおいしさの秘密
いろいろ食べたい食いしん坊にはバラエティセットがおすすめ

■ジェラート360°/住之江区新北島1−2−1オスカードリーム1F/電話06(6686)8162