秋の叙勲の受章者が発表され、各界で顕著な功績を残した人に贈られる旭日小綬章を、日本調理師連合会(大阪市北区西天満)会長の森口冨士夫さん(79)が受章した。長年にわたる会長としての実績が評価されたもので、森口さんは「嬉しさとともに、今後に向けて大きな責務を感じています。2025年の大阪・関西万博では日本料理業界の新たな飛躍につながるような取り組みをしていきたい」と喜びを語った。
同連合会は日本最大級の調理師会で、森口さんは2010年に会長に就任して以来、同連合会の活性化に向け奔走。2015年に、それまでの一般社団法人から公益社団法人に改組し、「公益」を重視した活動を強化したほか、人材育成を目的にした料理講習会の開催や表彰制度の拡充などを行い、日本料理業界の活性化に貢献した。2009年には黄綬褒章を受章している。